2004年4月1日、こととねは本日、法人格を取得いたしました。
1997年、言葉、音、人のつながりを見つめ直すことを目的として、こととねは設立されました。組織として発足したこととねではありますが、力不足がたたり挫折、その後は個人として活動を続けて参りました。しかし個人のできることには限界があります。
こととねは法人となることで、より積極的に言葉と音楽に関わることができると考えました。現在ではこととねの規模も大きくなり、また組織も育ってきた(こととねは三名で運営されております)ことから、この度の法人化を決意いたしました。昨年2月に施行された中小企業挑戦支援法を受け、これからは有限会社として、サイト運営に加え、具体的に社会に働き掛けうる可能性を模索してゆく所存です。
こととねの事業内容は以下にあげるとおりです(今後の状況により、増減することが考えられます)。
法人化によって得られる可能性と危険性を天秤にかける日々が続いていました。こうした迷いのなかで、私たちの背中を押したのは、『イタリア人の働き方』という一冊の本でありました。この本には、理想をともに職業に従事する、イタリアにおける十五の例が収録されています。とりわけ私たちの支えとなったのは、すでにある仕事に愛情と誇りを持って取り組み、成功を収めた人たちの話でした。かつてなかった発想によって得られる成功も素晴らしいものでありますが、私たちは私たちにできることから行おうと考え、企業に踏み切ったのです。
こととねには夢があります。こととねは先にあげた活動をとおして、日本の文化を広く世界に紹介し、現在世界が直面している一極化の傾向に対するアンチテーゼとなりたい。ささやかな抵抗ではございますが、今後も変わらぬご支援ご声援賜りますよう、伏してお願い申し上げます。