二千六年一月

二千六年の年賀状

  毎年、年賀状を送るのはやめようかと思う。私にとって年賀状交換の儀礼は重すぎるのだ。日本の湿った関係の輪からは逃げられない。だが、私は年賀状を作りそして送った。母が自分の年賀状を作っていて、母が選んだ技法はスタンピングで、コンピュータを使ってメッセージを加えてしていた。その作業を見て、ようやくやる気が出てきたのだ。

 図案にはギターのロゼッタとピックガードが選ばれた。私はすでに決めていたのだ。私のギタードレッドノートで、だから私は年賀状にその挿絵を使いたかった。ピックガードのかたちはベジェ曲線で描かれているが、私にはえらく難しかった。

 マイケル・アンジェロについて話しておかないといけない。彼はメタルのギタリストで、ギターを高速に弾くことができる。彼の超絶的演奏は音楽というよりむしろスポーツだと思う。彼のサイトで動画を見ることができる。日本でも彼は人気があり、特に若い人たちに好かれている。私も彼のことは好きだが、熱狂するようなことは決してない。もう若くないからだ。私は少し古い音楽のほうが好きなのだ:例えば、ジャズ、ブルース、ロック、クラシック、とりわけカントリーやフォークが好きだ。だから、私は、ポピュラーミュージックの源流のひとつであるブルースに挑戦してみようと思う。

(初出:Les douze mois au Japon, mais selon moiオリジナル:フランス語)


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公開日:2006.01.15
最終更新日:2006.01.15
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