無くて七癖。写真撮る日々が続けば、そのうちに自分の撮る写真の癖も見えてくる。
まず、地平が右下がりになるという傾向。これについてはずっと、レリーズボタンを押し込むときにカメラも一緒に押し下げてしまうからだと思っていたのだが、よくよく考えれば写真が右下がりならカメラは左が下がっていないといけない。背筋のゆがみまで疑って、しかし事実は違っていた。実に単純。右手でグリップされるカメラは、重みで左が下がってしまうというだけの話。撮影時には必ず左手を添えるが、液晶モニタやなんぞに遠慮してしっかりと支えられていないとわかった。わかれば対処ができる。
次、後ピンの癖がある。特にマクロ撮影時に顕著で、AFターゲット移動機能も使っているのに、とにかくピントがはずれがち。撮影後に8倍表示すればピントのズレもわかりそうなものだが、屋外だと思いのほか見逃しやすく、PC上で確認してがっかりする。このがっかりはピントを外したがっかりもあるが、またやっちまったよというがっかりでもあって、これに右下がりが加わればダメージはいかほどなるか。
晴天下での撮影がとにかく苦手だ。薄っぺらく写ってしまって、じゃあ曇天だと重厚に写るかというと、そういうわけでももちろんないから、白日の下に私の薄っぺらさがさらされているというだけの話だろう。日中は苦手。夕方から夜がいいと思う。特に夜は、フラッシュなしで撮る人が少ないから、ライバルが少なくて助かる。光の加減やらなんやらで、下手な写真もそれらしく見えてくれるからありがたい。夜景万歳。
後は、開放好きということくらいか。薄暗いところで撮ることしばしばなので、以前から開放を選ぶことが多かった。レンズの性能は数段絞ったところで発揮されることは知ってはいるが、それでも開放で撮ってしまうのは、好きなのか、癖なのか、なにも考えていないのか。
無くて七癖。探せばあと三つは見つかる予定。