冗談が通じない

 私には冗談が通じないなと自分自身からして思う。いや、日頃から本当だか嘘だかわからないことばかりいってるのは他でもない自分なのだが、こと他人がそういう風にやってきたときの話なんだわ。変な話だが、最悪の事態を想定するとでもいったらいいのか、相手が傷ついたそぶりをして見せたら、それが冗談であるという可能性を重々承知しつつ、とりあえず謝ってしまう。その裏に隠されたなにかをうかがいながらも、その時点で一番誠実であると思われる行動をとる。これは実に単純な話、茶化してしまってもし相手が本気だったらば事態の悪化を招くでしょう。それなら、冗談の通じない人と思われるほうがましじゃないだろうか。と、このように考える次第で、だから私には冗談が通じない。

 根が真面目なのかも知れないね。やっぱり不器用なんだろうと思うのさ。普通ならその時々の状況でもって、冗談なら冗談を受けて一緒に笑うようなところをさ、結局冗談かどうかの見極めをつけられないから、細心の注意でもってリスク回避をするしかない。まいったね。実際に面と向かってのことなら得られる情報量も多いし、こちらから与えることのできる情報(そしてそれは主に非言語的なものだ)も多いしで、つまりなにをいおうとしているのかというと、非言語的な情報がシャットダウンされた状況下でのこと。例えばそれはメールや掲示板上でのことと言い切ってよい。ちょっとした状況把握のミスがきっかけとなって紛糾する。そうした経験をしてきているからか、なんというか、臆病だ。だから踏み込まないんだろうな。シリアスなふりして、一歩引いてみせたりするのだろう。

 実はこの性格は掲示板うんぬんとは関係なく、実際、人に相対していても変わりがないようで、昔、友人に壁を作っているといって責められたことがあった。踏み込ませないといわれたわけで、きっとそれは事実だろう。つきあいにくい性分だと自分でもわかってる。


日々思うことなど 2006年へ トップページに戻る

公開日:2006.02.27
最終更新日:2006.02.27
webmaster@kototone.jp
Creative Commons License
こととねは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示 - 継承 2.1 日本)の下でライセンスされています。