風邪を引いてしまった。予兆はあったのだが、なんとか乗り切れないものか、甘いことを考えたものだと、風邪を引いてしまった今となっては、そう思う。風邪を引く条件はそろっていた。周囲で風邪が流行っている。調子悪いといっている人、マスクをかけている人、周囲に何人もいて、だから余計に気をつけたいと思っていたのだが、悪い条件が重なってしまった。
私が世話をしている掲示板が、オーナーの意向によって閉鎖されることに決まった。前週末、土曜にその旨連絡を受け、それからは状況把握や説明に右往左往だった。連夜夜更かしをして、正直今の状況でこれはまずいと思っていたら案の定だった。それに、急に寒くなったことも拍車をかけたろう。とにかく悪い状況だ。
こうした文章を書けていることを見ても、それほど深刻な症状は出ていない。朝の時点で熱は37.1度。のどの痛みがあり、咳くしゃみ鼻水、これくらいの症状だったが、大事を見て休んだ。朝8時30分に職場に連絡を入れ、それから午後5時まで途切れなく眠る。あまりに起き出してこないので、母親が心配したくらいだ。
午後8時の時点で体温は37.4度。悪くなっている。しかしそれ以上にまずいのは、両手両指の関節が腫れている。風邪を引くと関節の痛みは見られるものだが、いつも以上に酷い。右小指などは、目で見てそうとわかるくらいに腫れている。キーを打つと痛む。
昔、小学1年生の秋から冬にかけて、両手指が腫れたことがあった。最初は霜焼けかと思ったのだが、どうも原因不明の難病で、大学病院の医者がいうには、最悪切らないといけないという。幸い指は全部残っているが、こうしたこともあるのだ。今回のものがそうしたものだったらいやだな。風邪を引いて体力気力が弱ると、ついつい悪く悪く物事を捉えがちだが、今回のものもそうした杞憂の類いであってくれればいいと思う。
一夜明けて、とりあえず熱は下がった。しかし手の腫れはより酷くなって、それは少し心配になるほど。とはいえ熱は下がったのだ。微熱の段階で休みをとったことは正解だったと思いながら、仕事にいくことにする。
手指の関節の痛みが酷い。しかしまた肩凝りも酷く、なので葛根湯を飲み、さらにシャツの背に懐炉を貼った。これだけでずいぶん違ったろうと思う。しかし、仕事中、ぼうっと熱っぽいのは懐炉を入れているせいなのか、あるいは風邪がぶり返してきているのか、それがわからないのは難儀であったが、ことさらしんどいわけでなし、症状の悪化が見られるわけでもなし、なんとかなっているのだろうと思うことにした。
終業し、自宅に帰り着いて、確かに体調は万全ではないが、なんとかはなっていると思う。関節の痛み含め、諸症状の改善は見られるし、おそらくは明日の土日で回復するだろう。指の腫れも引いてきている。だから、これはやはり杞憂だったのだ。完全に痛みが消えれば、ともに不安も消えるだろう。