このところ妙に体調が悪く、その原因はというと時差ボケだ。だが、海外などいってはいない。なのに時差ボケ——。つまり時差ボケという表現によって、体内時計が変に狂ってしまっている状態を示そうと思っている。
この傾向は数ヶ月から数年という時間をかけて進行した。もともと私は休みには寝坊をするたちであったのだが、それでも以前は午前九時頃には起きだして、朝食もろもろ済ませ、練習やサイトの更新など日課を済ませ、空いた時間を適当に過ごしという、比較的健康的な生活を送っていたものだった。ところが九時起床が十一時になり、昼をまわるようになり、一時が二時に、二時が三時に、どんどん起きだす時間が遅くなった。今は三時に起きる。標準の起床時刻が七時なら、その時差は八時間。ヨーロッパだな。私は日本に住みながら、ヨーロッパの午前七時に起きているのだ。そりゃ体調もおかしくなる。なんだかだるいし、頭も冴えない。
人間は、朝の光を浴びることで体内時計をリセットするのだという。しかし今は冬。私の平日起きる七時前はまだ薄暗く、そうした状況も私の時差ボケ状況を後押ししたのだろう。しかし私には文明の利器がある。先週一週間をかけて、朝起きて歯を磨いているあいだ、洗面の白熱灯に顔近づけて、人工の太陽光を浴びてみた。その結果はどうだったか? 端的にいうと、まったく駄目だったよ。昨日、起きれば二時だった。今日は一時。わずかずつ早起きになってはいるが、これを早起きというのはいくらなんでも無理だろう。これほど起きるのが遅くなれば、夜がきても眠くならない。寝つきが悪いから翌朝すっきりと起きられない。この繰り返しを続けてもうどれくらいになったろう。
午後三時に起きて日付の変わる頃に寝ようという私にとって、一日は極めて短い。十二時間をきって、やりたいこともできない有り様だ。もちろん悪いのは自分だ。わかっているが、わかっているんだがなあ。