数日前から下の歯に冷たい水がしみるようになっていて、これは虫歯じゃないだろうかと疑って、歯科医を受診しました。もしただの知覚過敏だったとしても、たまに歯科医にかかるのも悪くないだろう。なにもなければなにもなしでよし、健康診断みたいなものだと思っての受診でした。
そうしたら、意外なことが発覚。問題の部位にではなく、違う歯に虫歯があることがわかりました。いや、意外というほどでもない。以前小さな虫歯ができて治療した歯です。親不知、そこに大きな虫歯ができているとのこと。3年かけて深く静かに進行していた模様。歯の半分くらいがもうなくなっているとのことでした。
この歯の様子がおかしいことは、舌先で触れてみたときの感触でうすうすわかっていたので、ああ、そうか、やっぱりかというのが感想です。親不知は、とにかく奥にあるので、なかなかに手入れしにくくて、気をつけてはいたのだけれど、ついにこの日がきたという感じです。気をつけながらも、いつかまた虫歯になるだろう、その時は抜くこともあるかも知れない。覚悟はもうすませてありました。
歯のレントゲンをとりました。
二本ほどに治療痕がありますね。下の左側。大きく詰めものがしてある歯が、今回疑わしいと思っていた歯。実はこれ生え変わらなかった乳歯です。なにかあるとしたら、親不知か左右に残る乳歯だろうと思っていたのです。とりあえず、今回は乳歯の問題がなくて、それは安心しました。
抜歯は今回でも次回でもいいとのことでしたが、別に今日やってもらってもかまわないといって、初診で抜くことに。麻酔を打って、しかしこの麻酔注射、痛くないんですね。歯の周囲、結構広範囲に注射してましたが、ちくりとはするけれど、針が刺さっているような感じはなく。そして十五分ほど待てば感覚がなくなって、いよいよ抜歯です。大きなペンチみたいのを手に、骨と歯の間に膜があるんだけど剥がしますねー、そういいながら、べきんぼきん。で、いつ抜くのかなと思っていたら、もう抜歯が終わっていました。痛みらしい痛みもない、実に楽な抜歯でした。
抜いた歯はこんな感じです。
これだけ進行していて、痛みもなければしみもしませんでした。だから、もしかしたらこのまま、もっと酷くなるまで気付かないなんてこともありえたかも知れません。抜いてすむ程度ならともかく、隣りの歯や骨に影響及ぼすまでになってたら最悪、はやめに対処できて幸いでした。
抜いてからも、痛みらしい痛みもなく、腫れも若干。ずいぶん楽です。酷い場合は本当に酷いらしいですね。処方された薬は、細菌感染を避ける目的の抗生物質だけです。三日分出ました。これで、この週末まで感染症フリーです。とはいえ、抗生剤はウィルスには効かないから、風邪の兆候が出たらまず間違いなくインフルエンザと確定ですね。
予後に関しては、とりあえず問題は感じてないけれど、今まであった歯がないというのはちょっと変な感じ。それから、出血か麻酔か、あるいは塗られた薬のせいか、なにを食べても飲んでもまずいのには閉口しました。
以上、はじめての抜歯についてでした。