三年生鑑賞教材

「シオンは物見らの歌を聞き」カンタータ『目覚めよ、と呼ぶ声あり』BWV140より

『シュープラーコラール』BWV645より第一曲

Johann Sebastian Bach (1685-1750)

 今回鑑賞する、カンタータ『目覚めよ、と呼ぶ声あり』BWV140は、三位一体節後第27日曜日に演奏するために作られた曲である。三位一体節後第27日曜日には、マタイによる福音書第25章第1-13節に関する説話が行われる。そのため、この曲は「マタイ25,1-13」に基づいて作曲されている。

 この様な曲のことを、機会音楽という。

「機会音楽」……(          )

 ヨハン・セバスチャン・バッハは、当時作曲家としてよりもむしろ、鍵盤楽器奏者として、名が通っていた。当時の鍵盤楽器奏者、特に教会オルガニストは、即興演奏の技術が重要視され、バッハもまた即興の名手であった。

教会オルガニストの仕事

 教会オルガニストの仕事は、本来的にはコラールの伴奏であった。しかし、教会にあるオルガンが巨大化していくに従い、コラールを伴奏することよりも、オルガンのための楽曲を、独立して演奏するように、その地位を変化させていった。

 コラールの調を呈示するために演奏されていた前奏部分は、しだいに長大なものになり、信者が教会に入り始めてからコラールが始まるまでの間に、演奏されるようになった。

 ここで演奏者の即興演奏の技術が必要とされたのである。

今回鑑賞する、その他の作品

○オルガン曲

○チェンバロ曲


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公開日:2000.08.12
最終更新日:2001.09.02
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