僕のお絵かき計画 > 僕のお絵かき計画 > 二千年八月全ての始まり
絵を描きたいと思っていた。ずっと以前から已むことなく、断続的に、その思いは続いている。そのせいでうちには結構画材がそろっていて、Gペン、丸ペン、スクールペン、インク、雲形定規、六十四色の色鉛筆など、実は他にも把握しきれてないだけでいろいろあったりする。けれど、それらは使われることなく、今では眠っている。
ああ、もったいない。
ノートを買ったりもした。毎日少しずつでも描きためていこうと思っていたのだが、日常に追われて数頁しか描かれていない。
それでも描きたいという気持ちは、時折ふと頭をもたげてくるのだ。
先日、映画に行った。その一緒に行った人間が、同じようなことをいっていた。実際のところうまくは行かないが、それでも描けるようになりたいと、二人して同じことを思っている。
だから、僕が先に描こうと思った。始めれば、少しでも始めればあとは何とかなる。なんとでもなるはずだ、とここは強気に思い、先に進むことにしたのだ。
描きたいと思う、出来ればうまく、でも描かないからうまくならないし、うまくならないからまた描かないのは問題だ。この堂々めぐりから抜け出ようと思い、実際にまた描いてみてあまりの駄目さにへこむ。
でも、描かないよりかはましなはず、と思いながら今はこれでいいとしよう。