スラップの練習をしていたら、小指の第一関節の皮がすりむけてしまっていた。弾いている時は特に痛みもなかったが、弾くのやめるとさすがに痛い。字を書く際、接地するところの皮がめくれたものだから、日常にも少し不便だ。
しかし、なぜこんなところの皮がめくれたのだろう。最初疑ったのは、ピックガードを取り付けるネジだった。木ネジがきっちりと底まできれいに捩じ込まれていない。少しだけ、頭が傾いて出っぱっている。私は、軽く握った手をピックガードをノックするようにしてスラップする傾向があるものだから、ネジの頭に小指が当たってしまっているのだと思っていたのだった。
しかし、どうも真相は第1弦に触れてしまっているからのようだ。第4弦、第3弦をスラップする時、第1弦を小指の関節甲側が擦っている。結果、ラウンドワウンドに皮が削られるというはめになった。
対策はふたつといったところだろうか。弾いてるうちにタコになって平気になるだろうから、それを待つというもの。もうひとつは、弾き方を変えるのだ。握った手を弦やピックガードに当てて弾くのではなく、少し高めに浮かせて弾く。このやり方を徹底すれば、すりむくこともなくなるだろう。
実はもうひとつ、対処法はある。それは、ピックアップフェンスを取り付けるというものだ。スタイルによっては、ピックアップフェンスを叩くようにスラップすることで、粒を揃えたりすることもあるとかいう。しかし、そういうスタイルを目指すならともかく、小指の保護のためにピックアップフェンスをつけるというのはどうもナンセンスだ。なので、まずは浮かし気味に弾くようにしてみよう。