ベースをバンドの中で弾いてみたい。今いっているバンドとはブラスバンド、吹奏楽のことだ。今日、吹奏楽のイベントがあって、面白そうだから参加してみたのだが、演奏した曲にTHE SQUAREの『オーメンズ・オブ・ラヴ』があった。この曲は、吹奏楽ではポピュラーな、それこそスタンダードともいえるようなポジションを獲得していて、とても人気があって、長く吹奏楽をやっているような人間なら、一度や二度はやったことがあるといっていいくらいに、頻繁に演奏される。しかし、昔の曲といえば昔の曲で、それが今もこうして演奏されるとは。少し驚いたものだった。
この曲は、吹奏楽にアレンジされてはいるが、ドラムも入ればエレキベースも参加するといったところもまた魅力で、そしてこのベースがすごく効果的なのだ。基本的に八分音符で刻んでいる。だからそれほど難易度は高くないって話だが、しかしそのベースの刻みがかっこいいのだ。ベースは動きまわらなくとも、充分にかっこいい。そうしたことを知ったのは、この曲のおかげだと思っている。本当に、ベースが入るか入らないかで、この曲の面白さは格段に違ってくるのだ。
今日の演奏はベースではなかった。しかし、こうして触れてみれば、是非ベースで参加してみたいと思ってしまうのも人情。ああ、バンドの中でベースを弾きたい。そうした欲求がぐっと高まる体験だった。