不況の楽器屋

 こないだ、興味のあるといっていたピックV-PICKSであるが、ひとつくらい持っておいてもいいかも知れないと思い立ち、見掛けたといっていた楽器屋にいってみて驚いた。楽器屋にいったときは、ぐるりと店内を見てまわることにしているのだが、展示されている楽器の数があきらかに減っていた。売れて売れてしかたがない、のではないだろう。もし売れに売れているというのなら、次々と入荷させて在庫の切れないようにするはずだ。それが、棚をすかすかにしているということは、売れないから在庫を調整し、負担を減らそうというのだろう。

 昨年はアニメ『けいおん!』の大ヒットがきっかけとなって、楽器店に訪れる人間が増え、また楽器も多く売れたという。不況の中、楽器などは売れないだろう、そう思っていたから、こうした動きはありがたいと内心思っていて、実際、あの降って湧いたブームに助けられた楽器屋は多いのではなかろうか。そして今年は『けいおん!!』、『Angel Beats!』、そして荒川河川敷の星と、楽器に関係するアニメが多いということもあって、正直私は期待していた。だが、多くは昨年のブームに楽器を手にいれてしまったからか、今年はそれほどの影響を与えていない?

 楽器が売れないのはしかたないのだと思う。そういう気持ちもあるが、けれど楽器屋の売り上げが落ち、つぶれるようなことになると、自分も多少は影響を受ける。それは悲しいことだ。だから、というわけでもないが、楽器店はなんとかこの数年を乗り切って欲しいと思う。いつもの場所にいけば、いつもの店がある。そうした状況の続いてくれることを願う。


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公開日:2010.05.14
最終更新日:2010.05.14
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