先日いっていた、目標とするテンポの8割を超えていくという話。規定テンポが100の練習課題が、84や86で弾けるようになってきているという話であったが、これはギターを持ってすぐに弾けるテンポではなかったりする。目標の8割、80でもすぐは弾けない。どうしても弦を渡るプリング・オフの連続ができない。なので、それができるテンポ、76にまで落として、そのはやさで弾けるようになったら78に、次いで80にというように、少しずつ速度を上げて練習している。
こういう練習は、それこそ普通のオーソドックスなものだが、当座の目標である84や86に持っていくには20分や30分という時間かかる。無理をしない、急がないことで、指の筋肉に動作を覚えさせる、慣れさせるわけだが、それにはこれだけの時間がかかってしまうということなのだろう。そして、その記憶、慣れは一晩たったらリセットされる。しかし、少しだけ残るのだね。結果、翌日の目標到達までにかかる時間は少し短縮され、また目標テンポを少し速くすることも可能となる。
練習には時間がかかる。技術というのは、その費やしてきた時間の結果なのだな。