先日購入して、少しずつ進めている『みるみる上達! 究極のギター練習帳』。これ、結構難しいこと要求する本で、頭の方にあるメカニカルなトレーニング、要求されているテンポでちゃんと弾けるようにするだけでも大変で、順に半音ずつ上がっていくだけならともかく、中指小指を指板に置いたまま薬指でプリング・オフ、ハンマリング・オンを繰り返す練習や、プリング・オフ、ハンマリング・オン、スライドを組み合わせて弾く練習など、イン・テンポどころかメトロノームに合わせて弾き続けるだけで一苦労だ。しかし、これもいずれ慣れて、要求されるテンポで弾けるようになるだろう。
ひとしきり練習して、ふと手にしているピックを見てみたところ、こいつは驚いた。ベコベコになっているじゃないか。使っているピックは、GibsonのThin。それが、指の形にそって変形していて、うわあ、これはまずい。なにがまずいといっても、ピックが歪むほど力んでいるという、その事実がまずい。もっと、軽く持って弾くようにしないといかんのに、こんなに力いっぱい握り込むようにしているのはどうしたものだろうか。意識的に、力を抜くようにしないといけないかも知れない。
どうしても力んでしまうのは、今やっている練習がスムーズにいかないからなのだが、いずれこれらが弾けるようになってきたら、力みもとれることだろう。それを期待したい。力みながら、なんとかそれっぽく弾けるようになった、ではなく、力むことなしに、きちんと弾けるようにするのを目標にして、指に覚えさせるような感覚で、ゆっくりから、少しずつ進めていくことにしよう。
すごく長い道のりに思えるけれど、練習とはそうしたものだ。それまでは、ピックは裏表ひっくりかえしながら、またみっつある角を順繰りに使いながら、歪みが蓄積しないよう工夫しようと思う。