教則本の新しい課題に取り組んでいる。ストレッチ、左手の拡張であるのだが、初日どうしてもできなかった。あまりのできなさにいらいらして、途中でやめてしまった課題があったのだが、翌日にはとりあえずできるようになった。そして3日目の今日、ある程度一定したテンポで練習できるようになっていた。
練習の結果は、その翌日に現れてくるものなのだな。
まったくといってできなかったことができるようになる際の速度は速い。まったくできないがなんとかできるになり、なんとかできるがとりあえずできるになる。大変なのはここからだ。とりあえずできるをちゃんとできるにしなければならない。メトロノームに合わせ、他人のテンポでできるようにする。ゆっくりでもはやくでもできるようにする。速度だけを求めても駄目だ。むらなく弾ける。一定して弾ける。そうするための練習は困難で、遅々とした歩みだ。
しかし、それも一夜たったら慣れているのだろう。その進む度合いが小さく、容易に認識できないだけなのだ。