スリーフィンガーに慣れていく

 スリーフィンガーは、フォークソングをやろうという人間には必須ともいえる奏法であるが、テンポ、リズムを保ったままこれを弾き続けるのは、思った以上に難しい。親指にはサムピック。以前は、こいつが苦手でしかたなかったが、つけて弾いているうちに慣れてしまった。ピックのおかげで、低音が明瞭に発音されて、そして人差し指、中指が高音弦を弾いていく。そのコンビネーション。ベースの刻みと、高音の響き。それがスリーフィンガーの魅力なのだろう。

 スリーフィンガーをやるようになって結構たつのだが、これはやるほどに難しさを感じるものだと思う。ただ漫然と弾いているだけでは、リズムに乱れが出ることがある。途中で親指が疲れるのか、低音をきれいに刻めなくなっていくのだろう。そうなると、高音弦もまきぞえを食って、どうにもおかしなリズムが生じて、こうなればもう駄目だ。仕切り直すのが一番いい、なんてことにもなってしまいかねない。

 だから、これは他の奏法同様に、ただただ弾いて、慣れていくのがよいのだと。メトロノームに合わせるならきっともっといい。それで、コードを変えながら、ただただ弾いて慣れるようにするのだ。意識しなくとも、スリーフィンガーでの伴奏ができるようになれば、その意識を表現にまわすことができるようにもなろう。そうして、この数ヶ月スリーフィンガーを弾いてきて、ようやく慣れてきたように感じている。けれど、やはり感情が動くとリズムに乱れが出る。もっと慣れるよう、もっと弾いていかないといけない。


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公開日:2009.09.29
最終更新日:2009.09.29
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