からだのゆがみ

 今年に入ってから妙にからだがだるくて、肩のあたりに凝りがはびこっている感じがあってしんどい。からだがゆがんでいるからだ。整体にいこうか、カイロプラクティックにしようかと迷うが、腕の悪いところに引っ掛かると最悪だ。なので調子の悪さを我慢して、なんとか毎日やりくりしている。

 ギターのせいだと思ったがそれだとおかしい。ギターはそれこそ昨年から散々弾いていた。確かに肩凝りもあるし関節に痛みがでたりもしたが、今年のような異常な凝りはなかった。

 その原因がわかった気がする。

原因はコンパクトギター

 原因は毎日職場で弾いているレディーバードだ。レディーバードはコンパクトさがうりであり、持ち運びやすさが便利。華奢な作りであるがしっかりと鳴るし、大振りのギターとはまた違う個性があって楽しい。

 そのギターの一体なにが悪いというのだろうか。

バランス

 レディーバードは非常に軽くできている。まずボディが小さい。材も非常に薄く作ってあるのだろう。そのために軽く気持ち良くなるのだが、まずいのはボディとネックのバランスの悪さだ。レディーバードはボディに対してネックが重く、ヘッド落ちしやすい。ボディが小さいため座って弾くには向かず、ストラップ(紐)で吊るのだが、ネックをほぼ水平に、あるいは若干下がり気味に維持しながら弾こうとすると、無理に右肩を持ち上げるような格好になる。これが背中の凝り、いびつな姿勢の原因になっていた。

 今日、鏡の前で弾いてみて、その格好の問題が明らかになった。よくロッカーは楽器を低く構えて、腰ないしは膝辺りで弾いたりするが、そうしたスタイルに似ている。だがこの弾き方は自分にはよくない。からだのアンバランスさが極端に強調されて、しんどさが後へ後へと蓄積されてしまうのだ。

 普段ドレッドノートを弾いているときに、右肩が上がり気味になる癖があるのは気付いていた。力が入っているのだと思っていたが、おそらくこの姿勢が座奏にも影響している。肩に力が入るのは演奏においてもよいことではない。

 ネックを上げ気味にして弾こうと思えば、どうしてもボディを押さえつけてやる必要が出てくる。こうすると無駄な力が入り、それもまた問題である。ボディに重りをつけるわけにもいかないだろう。ストラップを背に固定するのも問題だろう。結局は慣れるか我慢するかのどちらかになりそうだ。

ちょっと休みにしてみるか

 からだのしんどさは、はっきりいって冗談にならないほどである。放置できる限度を超えて久しい。整体にいくにしても、原因を取り除かないことには意味がない。となれば、レディーバードを自粛するということになるだろうか。

 レディーバードはだんだんいい感じに育ってきて、弾いていて楽しかったのに、よりによって自分のからだとの相性が問題になるとは思いもしなかった。これはさすがにショックである。半年弾いてお蔵入りにするにはもったいない楽器である。たまには、毛色の違う音を楽しみたいときなんかには出して弾くだろうが、もっと弾きたい楽器だった。

 けれど健康には換えられない。なのでしばしレディーバードは休むことに決めた。


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公開日:2004.09.09
最終更新日:2004.09.09
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