弾き方を少し変えてみた

 これは以前から気付いていたことなんだが、どうも私の右人差し指は少々鈍くさいのではないだろうか。いや、右手指で弦をはじくとき、中指はしっかりと弦を捉えている感じがするのに、人差し指だと若干すべるというかすかるというか、なんか力が弦に伝わることなく明後日の方向に抜けてしまっているような感じがしてならなかったのだ。

 こういう状態を放っておくのはよくないことだ。だから私は、昨年末から弾き方をちょこっと変えてみたのだよ。

意識としては逆アングル

 人差し指の先に触れてみれば、親指側の側面ばかりが角質化していることに気がついた。対して中指はというと、左右どちらにも偏ることなく、うまく指の先端付近が固くなっていて、これは薬指でも一緒だ。つまり人差し指に関しては、親指側の半分しか使っていないということがわかる。この指の真ん中でしっかりと弦を捉えられていないということが、すべるような感覚に繋がってるのだとしたら、弾弦時になんとか指の先、真ん中が弦にあたるよう意識してやるのがよいだろう。

 だから、私は真ん中といわず、思いっきり小指側に意識を持っていって弾いてやることにした。フラットピックで弾くときに逆アングルというやり方で弾いたりするらしいが、意識はその逆アングルだ。弦に対して、鋭角にピックが入っていくというのか? よくはわからんが逆アングルで弾くと明瞭な音がするという印象がある。そう、これを指でやればいいというのだ。

変化はどうであったか

 といっても、実際にはそんなわけにはいかないので、本当に意識の上だけでの問題。しかし、このちょっとの意識の違いで出てくる音は変わったのだからたいしたものだと思う。影響は人差し指だけでなく中指、薬指にもおよび、弾き方を変えた当初には指先が腫れた。つまり、今まで弾いていなかった部分を使うようになったということなんだろう。いや、あるいは弦に対する指のあたりが強くなったという考え方もできるかも知れない。

 音は明瞭さを増したように思う。以前よりも大きく、そしてはっきりとして、これは好ましい変化だと思えた。改善の余地はまだまだありそうだ。


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公開日:2006.01.12
最終更新日:2006.01.12
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