音叉を買った。職場に持ち込んでいるギター、チューニング時の基準音は電話から聞こえるGを使っていたのだが、これがA=440HzにおけるGかといえばそうではない。確か少し高いんじゃなかったかな。いずれにしても、楽器の中でチューニングがあっていたら、基準ピッチに関しては気にしないことにしていて、しかしちょっと思うところがあって、ちゃんとチューニングしようと思えばできる状況を整えようと思った。
その思うところというのは、歌を歌おうという際に、ある程度安定した基準が欲しいというものだ。基準ピッチが高いと、高音が出なくなる。逆に低い場合は、まあ特に問題はないか。無理に高音を出そうとすると、悪い癖がつきかねない。なので、いつも同じ高さが得られるようにしたいと思ったのだ。まあ、体調によって出る出ないが決まったりもするので、基準ピッチを決めればいいというものでもないのだが。
音叉にしたのは、単純に安いからだ。それに、チューナーがなくても音叉で充分チューニングできるようになった方がいいだろうと思った。とはいうが、これまでは電話とか使ってたんだから、それに比べれば音叉の方がずっとずっと楽だろうよ。そう、楽したかったんだよ。
音叉は、楽器屋にいけばあるだろう。確かにあって、値段も様々。しかし、高い音叉と安い音叉、なにが違うんだ? いろいろ聞いてはみたけれど、特に芳しい答えは得られず、なので安すぎもせず高くもない、MorrisのO-500を買ってきた。黒く塗装されたものもあったが、それはなんだか失くしてしまいそうな気がしたから、ありきたりの銀色を選んで、実はこれが初音叉である。
音叉なんて安いものなんだから、チューナーを忘れる心配や電池切れの可能性を考えれば、いくつも買って、ギターケースに一本ずつくらい突っ込んでおいてもいいかも知れない。などと思いながら、とりあえずは最初の音叉に慣れていこうと思う。というか、単純に足に叩きつけりゃ音出るんだけど。