そして、今日でこととねお試しBlogが開設してから一年が経過して、よくよく持ったもんだと安堵した。毎日ひとつずつ、自分の気に入っているもの、いいな、面白いなというものを紹介してきて、一年だから全部で365かというとそうではなく、コミック・バトンの回答を紹介するにとどめた日があったから、全部で364、かというとそうでもないかも知れない。
紹介していく途中で、シリーズとして紹介したものを後にタイトルごとに紹介し直したり(「Wizardry」と「#1」、「#4」の関係が好例)、アルバムやアーティスト単位で紹介したものを後に収録曲で紹介したり(「ペンタングル」と「The Cuckoo」)。だから厳密には毎日違うものを紹介してきたことにはならないかと思う。こうした例は、これからもBlogの続くかぎり散見されるだろうし、それどころかきっと同一のものを違う視点から、あるいは以前にいいきれなかったことを付け加えるために紹介することもあるだろう。
実は私は勘違いしていて、昨日が一年目だと思っていた。せっかくの一周年だからちょっと特別なものを紹介したいではないですか。というわけで音楽関係書を取り上げたのだが、一日間違っていて驚いた。だから今日、本当の一年を締めくくるためのものとして、私にとっての特別なものを選び出した。
「ペンタングル」ではじまり、翌日が音楽関係の洋書「Folksongs of Britain and Ireland」であったBlogが、ちょうど一年を音楽関係の洋書「Dissonanzen: Musik in der verwalteten Welt.」と音楽によって閉じたのだから、これは実にうまい具合であった。ましてや変奏曲は、一番最後に変奏主題であるアリアがダ・カーポで返ってくるという形式なのだから、あのBlogは、私にとっての変奏曲であった、一年を通じておこなわれた変奏が再び主題に帰りついたのだと、そういっていいのかも知れない。
いや、ちょっと恰好つけすぎてるな。ロマンティックすぎるのも嫌われるぜ。
さて、ここでいっておかなければならないことがあります。新辞林によりますと、一周年というのはある事をしてからちょうど
1 年目。満 1 年
なのだそうな。これってつまり、本当の一周年は明日ってことかい?
みっともない落ちがついたところで今日は終わりだ。