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Spotlightの使い勝手について

 私はあまりSpotlightの便利にはあずかれないかも知れないなんていっていましたが、いざ索引が作成されて、Spotlightを利用できる環境が整ってくれば、使ってみようという場面もまま出てきます。なにしろ、Ctrl-Spaceで検索用のフィールドが現れて、キーワードを入力すれば、書類からメールからPDFから音楽ファイルから画像からと、続々検索結果が現れてくるわけです。実際これは便利かもなあと思う局面は頻繁にありました。

便利に思うとき

 一番便利なのは、自分のこれまでに使ってきた用語についてだとかを調べようという場合です。Webに公開されているものだけでいいのならこととねを検索するで充分ですが、ところがこれだとローカルのファイルは対象になりません。といっても、私の場合、手もとにある書類のほとんどがWebに公開されているのですが、だからこの場合便利なのはメールでしょうね。自分が今まで書きためてきたメールはほとんどすべてが保管されていますから、これをざっくりと検索できるのは非常に便利です。

 Spotlightのありがたいのは、私が以前使っていたPostinoというメールソフトのメールデータも検索対象にしてくれているところです。私は今はPostinoはまったく使わず、過去のメールを参照したいときに起動するくらいです。ですが、これだと、自分の探しているデータがPostino時代のメールに含まれているかどうかわかっている必要があります。ところが、SpotlightはPostino時代のメールボックスも全文検索の対象にしてくれるから、おおまかなあたりをSpotlightでつけることができます。これは思わぬ利点でありました。

 Spotlightはメタデータ検索もできるのですが、むしろこちらの方が重要ではないかと思うことがまれにあります。例えば、私は以前京都の写真を借り物のカメラで撮影したことがありましたが、この元の画像ファイルには焦点距離や絞り値、シャッター速度やカメラ名等の情報が記録されています。こうしたものをメタデータといいますが、Spotlightはこのデータを対象として検索可能なのです。

 だから、適当にカメラ名とかメーカー名を入れて検索してみると、ぞろぞろと画像ファイルが表示されたりします。まあ、カメラ名で画像を検索することはまずないでしょうが、なにか特殊な目的で検索しようという場合には、意味が出てきそうに思います。

ちょっと不便なところ

 ですが、Spotlight検索には少し不便なところがあります。それは、検索語の前後の文章を表示してくれないところです。

 私は職場ではGoogleデスクトップ検索を利用しているのですが、これだと検索語周辺の文章が表示されるので、いったいどういう文脈でその言葉が使われていたのか把握しやすいです。ですが、Spotlightが表示するのは文書名と文書へのパス、そしてメタデータというシンプルさ。このシンプルさがいいと思うこともありますが、もう少し表示される部分が多かったら効率がいいのにと思うことも頻繁です。

 ほら、例えばhtmlファイルだったら、name属性にkeywordsが指定されたmeta要素のcontent属性値だけを表示するんじゃなくて、name属性値がdescriptionのmeta要素や、title要素の内容なんかもメタデータとして表示してくれてもいいと思うのですよ。でも、このへんが出てくれないから、タイトルとファイル名がかけ離れてるものが出た場合なんかには、ちょっとわかりにくくて困ります。

かなり不便なところ

 普段の利用にはさして影響はしないからいいのですが、Spotlightのインデックス作成がはじまると、途端に検索速度が落ちるのは勘弁して欲しいものだと思います。以前私はSpotlightのインデックス作成は意識したことないといっていましたが、それはSpotlightをほとんど使っていなかったから気付いていなかっただけで、実際にはしっかり動いていたのでした。

 例えば今、Spotlightがインデックスを作成しているまっただ中なのですが、なぜそれがわかるかというと、左手のパームレスト周辺がむやみに熱くなることと、Spotlight検索が全然役立たなくなるからです。普段だったら、文字を入れていくごとにどんどん検索結果が絞り込まれていくところが、インデックス作成中だと、待てど暮せど検索結果が現れない。はっきりいいますが、これは不便です。調べたい、検索したいことがあるから使おうと思った機能が、全然働いていないわけですから、正直これはかないません。

 まあ、小半時も待ったらインデックス作成も終わるのでそれから検索すればいいのでしょうが、けれど検索というのは検索したいその時に結果が出ないと意味がありません。だから、はっきりいってこういう状況が発生するのは問題です。

 インデックス作成は、ユーザーがコンピュータに向かってない間にやっつけるとか、そういうふうな気を利かせてもらえないもんかなと思います。あるいはインデックス作成中でも、検索のレスポンスを落とさないようにするとか。これは冗談や笑い事でなく、本当にそう思います。


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公開日:2005.06.22
最終更新日:2005.06.27
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