シリーズ iBook G4 ららら

ビデオ機能を搭載したiTunes

 前回唐突に紹介した画像はいったいなんだったのかといいますと、Movie iPodの発表にあわせリリースされたiTunes 6のスクリーンショットであります。iPodがビデオを扱えるんだから、iPodに送るファイルを管理する機能を担うiTunesもビデオに対応しなければならないのはある意味当たり前のことでありまして、というわけでちょっとiTunesのビデオ機能を試してみようかなという、そういう試みでありました。

iTunes6、ビデオライブラリ
新iPodの発表にあわせリリースされたiTunes 6

iTMS、ビデオの価格は300円

 iPodの動画対応にあわせてiTMSのラインナップにも変化があり、動画の販売がされるようになりました。米国では1ドル99セント、日本では300円。音楽が一曲150円から200円であることを考えると、動画はなんだか割安のように感じます。

 アメリカではディズニー社と提携することで、テレビ番組の配信を可能としていますが、日本では残念ながらテレビ番組の販売はされないようです。ですが、昔のアニメとかをiTMSで買えるようになると嬉しい人は多いんじゃないかと思います。あるいは、昔のアニメでなくてもいい。ほら、ガンダムSeedとかって、テレビ放映の一週間後くらいに、ストリーミングで番組配信してるらしいでしょ(もちろん有料だから、詳細は全然知りません)。

 iTMSで配信されるビデオはストリーミングではなくてダウンロードするという形態だから、コンテンツホルダーは嫌うんじゃないかという気もしないではないのですが、それをいえば音楽ファイルにしても同じわけで、やってやれないことはないと思うんですよ。300円でムービーファイルをダウンロードさせて、もちろんそのファイルはDRM付きであるわけです。画質はH.264ないしはMPEG-4だからマニアも安心。けれど解像度はというと320×240/30fps(H.264)あるいは480×480/30fps(MPEG-4)だからコンテンツホルダーも安心でしょう。画質はともかく解像度がこれじゃ、マニアは手を出さんでしょう。せいぜいが、これまでレンタルビデオで済ませていた層を満足させる程度のもので、マニアというのは結局画質にも解像度にもこだわるんだから、DVDが出たらそっちを買いますって。

 そんなわけで、日本でもテレビ番組の配信をやって欲しいもんだと思います。これまですくい上げられなかったような層を取りこめるんじゃないかとか思うんです。売れればもうかるんだし、それこそPtoPで不法に流れる動画を押さえるなら、こういうやり方で取り込んじゃった方がずっとクールだと思います。

 ちなみに私は、むしろDVDを買っちゃう派です。わはは。妥協できない自分がいやだ。

私は買ってない

 さて、冒頭のiTunesの画像について。いったいiTunesで動画はどんな風に扱われるのか見てみたかったので、とりあえず手もとにある動画を読み込ませてみた結果があれです。つまり、私はまだなにも購入していないというわけでして、だからあれはなんちゃって画像なんですね。

 画像のソースは、私の所蔵するCDです。CD Extra仕様のアルバムから、おまけのムービーファイルをコピーしてみました。StingのNothing Like The SunからEnglishman in New York、BjörkのSelmasongsからI've Seen It All、Yo-Yo MaのSoul Of The TangoからLibertangoとインタビューをそれぞれ登録しています。

 美しくサムネイル表示されるビデオカテゴリーの雰囲気はつかんでいただけると思いますが、再生はどういう感じなのかといいますと、左ペインの下部に再生中という枠がありますね。あれが動画の再生される領域で、正直ちょっと微妙であります。もちろん全画面表示も選ぶことができますが、もとの画像の解像度によってはちょっと悲しいことになるかも。そんなわけで、iTunesにおけるビデオ機能はマニア向けコア層向けではないと思います。

これらのビデオはiPodで再生できるのか?

 新iPodの対応するビデオフォーマットはH.264とMPEG-4です。対して、私のiTunesに入っているのはQuickTimeムービー。だから、多分(きっと?)iPodでは見ることができないと思います。もしこれらをiPodで見たいと思ったら、それぞれを対応形式に変換してやる必要があるわけで、で、QuickTimeでこれをしようと思えば、Pro版が必要になる。ううむ、QuickTime Proっていくらだっけ?(29ドル99セント、日本円だと3,400円です) キーを購入してもいいんですが、正直私はそんなに映像や画像をハンドリングしないし、編集もしなければ変換するようなものもないし、そもそもコンピュータでムービーなんてそんなに見ないしで、はっきりいって持ち腐れになること必至です。

 新iPodのデモンストレーション用に手もとのムービーを変換できるようにしてもいいっちゃあいいんですが、けど面白いのは結局最初だけで、だってコンピュータでムービーを見ない私がiPodで見るとは到底思えないわけで、だからちょっとプロキーの購入は見送ることになるかと思われます。

 いや、ここでWindowsノートの出番ではないだろうか。QTConverterというのをちょいと見つけていまして、QuickTimeを使用しながらさまざまな画像の変換を可能にし、しかもフリー! ちょっと試してみようかと思います。


<   >

わたしの愛した機械へ トップページに戻る

公開日:2005.10.14
最終更新日:2005.10.15
webmaster@kototone.jp
Creative Commons License
こととねは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示 - 継承 2.1 日本)の下でライセンスされています。