新しいiPodではビデオも見られるねんで。というわけで、新iPodのためにCD Extraなんぞからムービーファイルを集めたのですが、どうも新iPodが対応するのはH.264とMPEG-4に限られるみたい。拡張子がmovのやつはだめなようです。じゃあQuickTimeムービーを対応形式に変換したらいいじゃんって話なんですが、QuickTime Proを購入するには3,400円かかるといって躊躇していたところ、WindowsにはQTConverterという、QuickTimeの機能を利用してムービーの形式を変換できるツールがあるらしいというところまでこぎ着けた、これが前回までの話。
QTConverterがどういったソフトウェアなのかは、サイトでの説明でもう充分すぎるくらいわかるのですが、ただ、本当にQuickTime Proを購入しないでも大丈夫なのか。わからん、どうなんだろうと、わからないなら試せばいい。迷わず行けよ 行けばわかるさ。というわけで、購入後ほとんど活躍していないWindowsノートにて試してみることにしたのでした。
Windows機をネットにつないで、一番最初にしたのがアンチウィルスのアップデートとWindows Updateというのが、私のWindows機の置かれている状況を見事に物語っているのではないかと思いますが、まあ今までいい加減に扱っていたわけでも、全然使っていなかったというわけでもなくて、一番安全なのはネットにつながないことというポリシーを守っているという、ただそれだけの話です。
QTConverterはその動作にQuickTimeを必要とするので、QuickTimeをダウンロード。しかし、QuickTimeだけでよかったのですが、なんだか一緒にiTunesもついてくるみたいですね。しかも、インストール時にカスタムインストールとかできない? まあ別にiTunesが入ってもいいかと、そこはもう海のように広い心で対処。けど、ずいぶん行儀の悪い話だよなあ。昔は、こうしたソフトウェアは個別にインストールするのが普通で、いる機能、いらん機能を選ぶこともできたのですが、いつの間にかソフトウェアというのは機能の取捨選択をさせないものになってきているようです。さらにいえば、勝手にツールバーを入れようとしたりと、行儀の悪いものはどんどん増える一方で、こういう傾向は大嫌いです。
その点QTConverterのインストールはシンプルで、必要なものだけが入るといった感じでいいですね。
使い方は極めて簡単です。変換元のファイルを選択して、変換形式とその詳細を決定したら、後はもう変換ボタンを押すだけ。はっきりいって迷いようがない。変換先のパスは自動で入ってくれるので、特に名前を変更する必要がないかぎり触る必要がなしという親切設計です。
さて、ソフトウェアの使い方で迷うことがないといっても、ムービーの形式とかなんとかで迷うことがないのでしょうか? いやあ、それがないんですね。ここでAV Watchの記事を紹介しましょう。2005年10月13日にリリースされたQuickTime 7.0.3にはiPod用H.264動画のプロファイル追加されているという内容です。そして重要なのは、このムービーからiPod(320×240)というプロファイルは、QTConverterでも利用できるということです。形式をムービーからiPod(320×240)に選んだら、設定はデフォルトでオッケー、というかデフォルト値しかないから迷いようがありません。
こんな具合で、実に簡単にm4vファイルを用意することができました。
変換したムービーをiBookに持ち込んで、iTunesに登録してみました。
ファイルの読み込みは実に簡単。なぜかドラッグ&ドロップはできないから、m4vファイルをダブルクリック。そうすると、自動でファイルがライブラリに追加されます。
ライブラリに追加後、さすがにCDDBが使えるわけではありませんから、情報はすべて手入力。といっても、それほど数があるわけではありませんから、たいした労力ではありませんね。えーっと、48項目、1.1時間、337.1MBってところですから、いや、本当にたいした量ではありませんね(とはいえ、残り容量がちょっと不安になりますね)。
movからm4vに変換するとどうなるのか。とりあえずサイズが小さくなりまして、例えば「あずまんがWeb大王」で比較してみると以下の表のようになった。
mov(オリジナル) | m4v | |
---|---|---|
フォーマット | Sorenson Video、320 x 240、約 1670 万色 QDesign Music 2, ステレオ, 44.100 kHz |
H.264、320 x 240、約 1670 万色 AAC, ステレオ, 44.100 kHz |
FPS | 15.00 | 15.00 |
データ容量 | 35.32 MB | 16.49 MB |
データレート | 1324.90 キロビット/秒 | 618.49 キロビット/秒 |
とりあえず、容量が小さくなったのが目立つところで(って、これはもう書いた)、それにともないデータレートが下がる(のも当たり前)。これってつまりは、圧縮率の差ということなんでしょうね。
これによりどういう変化が起こったのかは正直よくわかりません。まあ見た感じに大きく違いは感じられなかったと、それくらいでとどめておきます。ちゃんとした比較は、きっとちゃんとした人がしてくださるでしょうから、私はおとなしくそれを待とうと思います。
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