AppleのWebブラウザ、Safariが4にアップデートした、ということで素直にバージョンアップしてみました。
Safari 4を使ってみての印象は、そんなに大きな違いはないというものでした。確かにTop Sitesのような新機能は搭載されたけれど、こうしたよく見るサイトのサムネイルを一望する機能は、Operaにもあるし(スピードダイヤル)、Google Chromeにもあるし(よくアクセスするページ)、iCabにだってあったりする(TopTen feature)。だから、Top Sitesはそんなに魅力的とも思わなかったのだけど、実際、新規ウインドウ、新規タブを開いた際にこれが出るのはわずらわしいと思ったから、早速表示しないようにしたのだけれど、けれどこれの便利なところはどうも他にあった模様です。
それは、履歴検索。キーワードで、履歴をしぼりこんで探すことができるようで、最近見たんだけどどのページだっけというような場合に役立ちそうです。履歴ページのスナップショットが一望できるから、ぱらぱらとめくっていく、それだけでも見付けられそうですし、これはちょっと便利かと思います。これはWindows用Safariでも同じなんでしょうか。だとしたら、WindowsでもSafariを使ってみようかな、そんな気持ちにさせてくれます。
見た目に大きな違いはTop Sitesと履歴検索くらいで、あとは目立たない変化です。ですが、JavaScriptの実行が速くなったり、HTML、CSSの標準に高度に対応したり、あとはセキュリティの向上でしょうか。Acid 2、Acid 3をともにクリアしているというのはやっぱりすごいと思いますし、フェッシングやマルウェアに対する対策がなされているというのもありがたいことだと思います。なんせ、今はMacintoshだから安全と単純にいえるような時代ではありませんから。
機能が増えた反面、消えた機能もあります。とりあえず気がついたのは、SnapBackです。あの、最初に開いたページにワンクリックで戻れるという機能、わりと使ってたんですが、検索結果へのSnapBackを残してなくなってしまいました。これは、慣れるまでちょっと不便と感じることでしょう。いやね、mixiでもなんでもいいんですけど、いろいろ見てまわったあとに、ホームに一発で戻れるというのは、やっぱり便利だったんです。でも、どうせクリックするのなら、サイト内のナビゲーションを使えばいいわけだから、まあ、いつかは慣れるんでしょうね。
これまでは、Controlキー併用で利用できたアクセスキーですが、Control-Option併用となりました。これは、正直なところ、ちょっと使いにくいなあ。っていっても、アクセスキーを用意しているサイトなんて少ないから、どうだっていいっていえばどうだっていいんですけど。
アクセスキーってなにかというと、例えばこのページの場合、Control-Option-Pとすると前の記事に移動して、Control-Option-Nで次の記事に移動することが可能です。地味に便利な機能なんですが、link要素もaccesskey属性も、ろくに使われてないですからね。こうやって、どんどん片隅に追いやられて使いにくくなっていくのも仕方のないことかと思います。
FirefoxではAlt-Shift-accesskey属性値でしたっけね。例えばスペースアルクでは、英辞郎の検索フィールドにaccesskey="e"が設定されているので、知っているとちょっと便利になります。けど、知られてないんですよね。残念です。
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