ついこないだ私が使っているのはNetBeansです
とかいっていたくせに、実はもうEclipseに完全移行していたりします。なんじゃそりゃ! 実はNetBeans
IDEではじめて作ったJavaアプリケーションが、私の作業用端末にインストールされているJ2SE
5.0向けにコンパイルされるもんだから、1.4系列の環境ではプログラムが動かなかったんですね。世の中広く見回すと1.4の方がまだ主流で、私の使っているMacintosh
OS Xにしても1.4が最新だから、5.0向けにコンパイルされるのはちょっと困る。どっかにコンパイルに関するオプションがあるのではないかとも思ったのですが、いったいどこにあるのやら。しかたがないから、Javaのダウングレードも視野に入れはじめたところ、Eclipseではプロジェクトを作成するときの設定に5.0とか1.4を選択できるポップアップメニューがあるのを見つけて、もしやと思ってEclipseを使ってコンパイルをしようと思ったのでした。
NetBeansからEclipseに移ってみて、コードを記述するエディタの面積の小ささには正直参りました。ノート端末での小さい画面では大きく広げるのにも限界があり、けれどこうした表示上の問題は直に慣れます。慣れた頃にはEclipseの特長が見えはじめてきて、知人がよくできていると評価した理由がわかってきたように思えました。
私ははじめてのアプリケーションを作る際に、メソッドをメインのクラスに作って、後にそれを別のクラスに移すという作業をおこないました。最終的に使われたのは別のクラスに移されたメソッドで、つまりあるだけでまったく使わないメソッドが丸々残っています。NetBeansではこうした使っていないメソッドがあったとしても、なんの指摘もありませんが、Eclipseだとちゃんと指摘してくれるんです。メソッドだけじゃなくて、例えば変数やフィールドに対しても同様で、最初に必要かもと思って作っておいたけど結局使わなかったようなものを後から掃除できるから、すごく便利です。
Eclipseの指摘でありがたいといえば、例えばクラスの命名では名前を大文字ではじめるのが一般的だぜとか、そういう作法を教えてくれる。なにしろ私は、独学でプログラムを学んでいるものだから、こうした規則や作法やなんかというのをまったくといっていいほど知らんわけです。それを教えてくれるのですから、本当にありがたい。私が今まで使ってきた開発環境で、こうした機能を備えたものはなかったから、本当にありがたいと思います。
さて、件のアプリケーション。Eclipseでコンパイルしてjarファイルを生成。そいつを1.4環境で動作させてみると、ちゃんと動作します。Macintosh OS X 10.2でも問題なく動作することを確認できました。確認はしていませんが、おそらくLinuxやBSDでも動くのではないかと思います。
私の作ったのは、なに、IISのログファイルをMS Accessで集計できるよう、必要なデータだけをCSV形式に切り出すというだけのシンプルアプリケーションなのですが、いずれにせよ私の初のJavaアプリケーションで、しかも無駄にSwingを使っていて、パスの情報なんかはXMLで保存するという本当に無駄機能付き。でもはじめてのJavaに格闘しながら作ったものですから、愛着はひとしおですよ。
で、Javaの学習は進んでいるのかといえば、残念ながら今はなんでかJavaScriptを書いていて、Javaは少し停滞中です。けれどJavaはなかなかいい感じで、特にOS X上のSwingアプリケーションのルックは本当にMacintoshそのものといった感じで、学習意欲をいや増してくれます。
というわけで、我がiBookにもEclipseを導入しました。目下の悩みの種は、Macintosh用のVisual Editorが出てないってところでしょうか。出ないってことはないと思うんですが、早くできて欲しいものだと思います。