そろそろ年賀状の季節が迫ってきているので、Vine Linuxに接続しているプリンタを、Macintoshからでも使えるようにしようと思ったのでした。そのためには、LinuxをMacintosh用プリンタサーバとして利用できるようにしなければならない。ということは、Netatalkの出番――そんなわけで、Netatalkの導入顛末、その一です。
Netatalkの導入に際しては、以下のドキュメントとVineUsers-ML 全文検索システムを参考にしました。
ですが、正直なところをいいますと、とても便利なapt-getを用いてNetatalkをインストールしてやると、ほぼなにもしなくても設定は済んだようなのです。なのでその手順を、メモ程度のものですが、ここに記します。
インストールに関しては、# apt-get update netatalk、# apt-get install netatalkで問題なく終了。ですが、AppleTalkに関するオプションの設定が残っています。Netatalk の導入でマックとウインドウズ間でファイルを共有する!によれば、# make menuconfigで、
Networking options ---> <*> Appletalk DDP
というのが現れるらしいのですが、残念ながら、Appletalk DDPというものは見付かりません。代わりに、Networking options内にAppletalk
protocol support
というAppleTalkに関する項目が一つあったので、それにチェックを入れて、下位の項目はどうも関係なさそうなのですべて無視。次いでは、カーネルの再構築になります。
カーネルの再構築は、# make depと# make cleanで準備を行った後にコンパイルするとのことなのですが、準備はできても肝心の再構築が、最新のカーネルがありますといわれてできない。なにかのオプションを付けてやると上書きできるのかも知れませんが、なにを付けたらいいのかよく分からないので、一旦再起動してみることにしました。
そうしたら、カーネルの再構築ができてないにも関わらず、Netatalkがきちんと立ち上がってくれたのです。Macintoshの方からアクセスできるか、セレクタを開いてAppleShareから見てみたら、確かにファイルサーバ一覧にLinuxの名称がリストアップされています。
どうやら、以上でNetatalkの導入はできたようです。でも本当にこんなのでいいんでしょうか? 皆さんは真似しないでください。
ファイルサーバに関しては、Macintoshのファイルシステムがあちこちに不可視ファイルを作ってしまうのを怖れて、今回はパスすることにしました。以後落ち着いてから、サーバ用のユーザを作成し、そのhomeディレクトリ以下に公開するディレクトリを作成したいと思います。今回は、プリンタだけにとどめておくことにしましょう。
プリンタの設定ファイルは、papd.conf。/usr/local/atalk/etc/papd.conf
とNetatalk
の導入でマックとウインドウズ間でファイルを共有する!にはありましたが、どうもうちのは、/etc/netatalk/papd.confの模様です。これに以下の行を書き加えました。
Canon BJ F210:\ :pr=lp:op=daemon:
これで、Vine Linuxに接続されたlpというプリンタ(Canon BJ F210)が、Canon BJ F210という名前で公開されて、daemonが印刷してくれるはずです。はずなんですが、うまくいかないんですよ。
確かに、セレクタのLaserWriter 8からCanon BJ F210を見つけることはできるのです。ですが、それをもって印刷にあてることができない。どうしてもPostScriptエラーが出てしまうのです。多分、設定のどこかが間違ってるんだと思います。あるいは、MacintoshとVine Linuxにインストールされているフォントの違いが問題を引き起こしているのかも知れません。
あまりにどうすればいいのか分からなかったので、GUIでの設定に逃げようとしたら、なぜかWebminが使えないときている。困りました。というか、今日はちょっと疲れてしまいました。
なので、取りあえず今日はこの状態でストップさせておいて、情報収集後に再チャレンジしたい。それまで、Netatalk プリンタサーバ導入編はお預けです(ちょっと負けた気がするけどさ)。