コストが跳ね上がることについて

 ADSLからFTTHに回線を変更するにあたり、最大の問題となったのはコストでした。現在、ADSLだと3500円ほどで済んでいるネットワークに関する経費が、FTTHにすると6500円ほどになる。これは正直なところ、かなりの痛手です。しかも初期コスト、工事費であるとか云々もかかる。これは痛い。

 というわけで、今回はどのようにそのコスト増大を納得させたかという話。

約倍とは考えない

 結局は、NTTが宣伝で使っている売りを自分にも適用したと、そういうことであったのです。ええと、これだけじゃなんにもわからないですね。つまりADSLとFTTHだけを単純に比較しないということです。ADSL+電話基本料とFTTH+ひかり電話基本料を比較しようという話。はい、これでもう全部言い尽くしたようなものです。通常の電話の基本料が1780円であるところ、ひかり電話なら525円で済むという例のあれです。これで、1200円ほど得しますね。この1200円の得をFTTHにかかる月額コスト6500円から引いてやると、5200円ですか。高速回線を得るにあたり、月当たり約1500円がプラスされると、そう考えると多少は納得できそうな気がします。しませんか? 実は私、あんまり納得していません。

 というのは、実家暮らしの私には電話の基本料金ってあんまり関係ないんですよ。そもそも電話なんてひと月に一度使えば多いほうという私ですから、そもそも電話料金なんて気にしたことがない。もともと自分の会計に入ってないコストですからね。だから、電話基本料がいくら安くなるっていっても正直関係ないんですよ。けれど、家計全体をみてコストダウンをはかるのはありだと思ったから、電話をひかり電話に切り替えようということになって、ということは電話代が私に請求されるってことじゃないの? うわあ、最悪だ。さっきもいったように、私は基本的に電話は使わないんです。なのに請求はこっちにくる? やだなあ。しかもその電話、自分の名義でもなんでもないんだぜ。やだなあ、こういうなんかごちゃごちゃしたのって。

 ええと、4月30日までにNTTフレッツに申し込むと、二ヶ月間月額料金が免除されます、って話なんだそうです。加えて、工事費含む初期費用の減額もあって、これが結構大きい感じです。まあ、NTTとしては全部光ファイバーにしてメタル線なんて撤去したいところでしょうから、この減免はむしろ向こうの都合なんですが、だからきっと5月になろうと6月になろうと似たような特典はあると思うのですが、まあそれでもいいや、引きたいときが引き時だもんなと思った。それに、よくよく説明を読めば、京都に済んでいると最大五ヶ月無料なんだそうで、ほう、それは大きいかも知れないなあ。けど、最大ってなんだよ。人によって減免期間が違うの? このへんの詳しい説明を見たかったのだけど、一体どこにかかれているかわからなかったものだから、ええいまあいいや。引きゃあわかるだろう、引きゃあ。こういうところ、結構私は大ざっぱです。

 無料期間が五ヶ月だから、最初の二月分は初期費用(7500円くらいかかるんだったかな?)の埋め合わせとして、ということは三ヶ月がADSLとFTTH差額分の埋め合わせとみなせばいいか。つまり、今FTTHにすると、半年ちょっとくらいは現在のコストとほぼ同額で高速回線を利用できるとそういう話になろうかと思います。半年先取りと考えれば、まあいいかな。こんな具合にして、私は自分を納得させたのでした。

 でも、サービスを利用したらその分対価を支払うのは当たり前のことです。対価が妥当でないと感じるのなら手を出さぬべき。それをあえて手を出そうというのですから、こういうコスト云々を必要以上に言い募るのは、あんまりいいことじゃありませんね。ええ、実際私もエレガントな話ではないと思います。


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公開日:2007.04.11
最終更新日:2007.04.11
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