NT系のWindowsのトラブルに対処できる環境として、KNOPPIXを準備してみたのだった。とりあえず起動は成功し、NTFSフォーマットのディスクを読めることも確認した。しかしそれだけでは足りない。データを書き出せなければ意味がないのである。
今回は、USBメモリデバイスを接続してみた。そのレポート。
KNOPPIXが無事立ち上がることを確認できたので、職場でちょっとお披露目して見せたら結構好評で、やっぱりしっかりしたGUIが整備されていて、デバイスの認識もスムーズにいくとなれば、ちょっと興味がでるのも当然でありましょう。
さて、前回はネットワークにつながることとNTFSが読めることを確認したので、今日はUSBに接続したメモリデバイスを認識するか確認してみることにしたのでした。KNOPPIXに用意されているSambaを利用してネットワーク経由でデータをとり出してもいいのですが、これだともう一台PCが必要になりますね。まあ職場の場合、コンピュータはいくらでも用意できるわけですからSambaを使ってもいいのですが、まあ身軽で手軽にやっつけたいものですから、こういうときはUSBに差し込むと大容量記憶デバイス(ストレージデバイス)として認識されるタイプのメモリが便利です。これを調達してみて、試してみたんですね。
USBメモリデバイスは、それを持っている人がいるのでちょっと借りてみて、けれど私は普段KDEを使っているわけでなく、ましてLinuxにデバイスをマウントさせるやり方なんて知らないわけでして、正直試行錯誤の連続となりました。いろいろネットを調べてみたりしても、残念ながらあんまり情報は出てこなくて、けれどKNOPPIXはどうもUSBに接続されたデバイスをSCSIデバイスとして認識するように作られているとの情報を入手することができたのはラッキーでした。SCSIデバイス、つうことはdev/sdaになるわけか。ええ、しっかりdev/sdaとして認識されておりました。
しかし、これをデスクトップにマウントする方法がわからないんですよね。いろいろ設定だとかなんとか開いてみて、例えばこれがWindowsだったらマイコンピュータを見れば済むわけでして、Macintoshだったらなにも考えなくても自動でマウントしてくれるわけで、ところがKNOPPIXの場合、やっぱりこういう部分でLinuxの知識が要求されるんですよね。マウントの方法はわかりました。デスクトップを右クリックしてコンテキストメニューを呼び出したら、新規作成だったかそういう項目があって、ここでドライブだったかディスクだったかを選ぶんですね。それでマウントするデバイスをdev/sdaと指定してやる。まあ、これはポップアップメニューで選ぶだけという親切な仕様になってるんですが、けどこれってLinuxとかUNIXの知識がないと無理だよなあ。いや、私は大分前にVine Linuxを自宅に導入してみたりして、ちょこちょこ触っていた経験があったからなんとかなったわけで、正直なんでもやっておくもんだなと思いました。
ドライブのアイコンが用意できたら、後はそれをクリックするだけ。Konquerorのウィンドウが開いて、ちゃんとUSBメモリの中身が確認できましたよ。いやあ、ここまできたら後は実践だけだということで、満足して終了。もう、Windows XPのトラブルでもなんでも、どんとこい、とまではいいませんが、まあなんとかできそうだというめどが立ったのでありました。
けど、まあトラブルはないほうがいいのでありますから、実践の機会がないことを祈っています。順調にことが運べば、更なる続報はないはずで、これは私の希望かも知れませんね。