三月十四日発注のコンピュータは二十四日に届いて、実に中八日しか経っていないというスピーディさ。正直もうちょっとかかると思っていたのですが、それがこんなに早くついて、嬉しいやら戸惑うやら。いや、嬉しいんですけどね。
ここで受け取りから持ち帰りの模様を書いてもいいんですが、そんなの面白くないからはしょっちゃいましょう。降っていた雨が止んでくれて一安心だったと、これだけ書けば充分な内容です。
コンピュータが到着したら最初にすること、それは検品です。ちゃんと付属品が入っているか、見るからに瑕疵とわかるような箇所はないか。まあ、このへんのことを細々書いても面白くないから、はしょっちゃいましょう。欠品なし、一目でわかる瑕疵もなし。これだけ書けば充分です。
検品が済んだら、早速セットアップの開始です。バッテリーのチェックボタンを押したら、しっかり充電されているみたいでしたから、電源ケーブルは接続せずに起動。電源ケーブルを接続しないのはなんでかといいますと、いわゆるバッテリーの儀式というやつをやろうというんですね。儀式ってのはなにかといいますと、IBMのサイトなんかを見ていただくとはやいのですが、使いはじめに何度か充放電を繰り返してバッテリーの能力をフルに使おうという、そういう作業のことをいうのですね。
完全に放電しようと思ったら、IBMのいうようにBIOS画面にして、完全に放電しきるまで待つというのが正しいかと思います。ですが、私はそこまではようせず、結局、コンピュータが電池残量が少なくなって自動でスタンバイに入った時点で放電と見做すという、もしかしたら中途半端かも知れないやり方でやっています。これを都合二回やって、私の儀式は終了です。
最初にバッテリーの儀式をしたといっても、ただただ放っておいたわけではなくて、バッテリーが放電しきるまでに当初の設定やなんかをやって充分時間が余るくらいの稼働時間はあるのですから、これを無駄にすることはありません。
電源を入れたら、最初はお決まりのWindowsセットアップ画面です。使用許諾にYesと答え、時間と地域の設定やなんかをすますというやつですが、このときにちょっと不振なことがありました。セットアップ時に一緒にネットワーク設定を済ますつもりだったんですが、有効なネットワークが見つからないとしてパスされてしまったんですね。もちろん、生きているネットワークケーブルは接続していたんですよ。でもまあいいや、あとでまとめてやっつけてもいいや。そんな風に考えて、その時はぱぱっとパスしてしまいました。
最初のセットアップ時にユーザーの作成やコンピュータ名の設定があるのですが、まあここも普通にクリア。ユーザー名はいつも使ってるのと同じものを、コンピュータ名は、ちょっと迷ってLaPorteにしときました。フランス語で門って意味です。閉じてるのか開いてるのかわからん門ですが、まあいつもMacintoshにつけてるのとは違った名前にして、まああんまり意味があってやったわけでもないんですが、門です。
ネットワークが見つからないという状態が不安だったので、起動後すぐにネットワークの設定に着手しました。ですが、LANが有効になっていないというではありませんか。おかしいなあ、とスタートメニューから接続を開いてみれば、なんとローカルエリア接続に赤く罰点が付されている! 参ったなあ、とLANケーブルを抜いて挿しなおすも効果なし。プロパティを開いて、ネットワークカードの状況を見れば正常動作とのこと。じゃあ、なにが悪いのだろう? 買ってすぐ送り返しかと、落胆するような気持ちになりました。
とりあえず、LANケーブルが生きているか確かめましょう。ハブを確認。問題なくランプ点灯しています。まあ、ランプがついててもまれにポートが死んでることもあるので、これで大丈夫とはいいきれないんですけど、一応は大丈夫。
ケーブルをiBookに接続してみました。これでつながらなかったらケーブル断線かポート故障を疑います。ところが、普通にネットワークに接続できたんですね。ということはケーブル及びネットワークには問題なし。じゃあ、問題はWindows機のポート故障か。最近のコンピュータだから、LANポートはマザーに直付けだろう。自分にできることはどれだけあるだろう。まあ、順当に考えるとDellに連絡して送り返しというのが普通でしょう。落胆しました。
けどまあ、再起動したら直るかも知れない。そんな風に思ったのはまさに奇跡のような話で、実際再起動してみたら、今までのことが嘘みたいに解決。問題なくLANケーブルは認識されて、設定をちゃんと確認してやれば、ネットワークにも無事接続。
まあ、阿呆みたいな話です。三十分くらい悩んだんですけどね。まさに徒労じゃないかと、これはこれで落胆しました。
そんなこんなで無事(?)起動が完了して、デスクトップを見ればやっぱりいくつかショートカットがありました。私、デスクトップにいろいろごちゃごちゃあるのがいやなんですよ。だから、ぱぱっと削除。なにも考えずに全部捨てたから、なにがあったのかもよく覚えていません。
残ったのはIEのeマークとごみ箱です。次に消すのはIEのアイコンでしょう。私の記憶が正しければ、インターネットオプションの詳細設定に、デスクトップ上のアイコンの扱いに関する項目があったはず。と思って、あの詳細設定を上から下まで確認して、見つからない。あれ? やっぱりもう一度確認して、やっぱり見つからない。
あんまりに見つからないもんだから、もういいやと思って画面のプロパティからデスクトップを開いたら、そこにあった。うそー。いつの間に引越ししやがったんだ。またげんなりです。勝手に引越しするのはいいけど、どうせなら両方から確認できるようにしてくださいよ。けど、OSの範疇に含まれるデスクトップのプロパティにIEアイコンの表示非表示の設定があるということは、本当にIEはシステムに融合してるということなんですね。いや、今更いうようなことではない、もう当然の事実みたいな話ではありますが、でもこれで、さらにIEは使わないでおこうという気持ちになりました。
ここで残ったのはごみ箱です。できればこれもなくしたかったのですが、友人に聞けば、レジストリをいじらないと消せないんだそうですね。窓の手で消せるということですが、これは間接的にレジストリをいじってるわけですから、要は同じことです。私、こういうカスタマイズは好みません。ですから、目障りながらもごみ箱はそのままに置いておくことにしました。本当に残念です。
最後に、タスクバーを自動的に隠すよう設定して、これで表示上の設定は完了です。あ、そうだそうだ。デスクトップに張り付くDellの壁紙も排除しました。壁紙はなし、これが私の基本です。
セキュリティアップデートをXPでは完全自動にできるらしいですが、私はそういうやばいことには手を出したくないので、確認は自動、適用は手動と設定。その後IEアイコンを消そうとあれこれ探しものしていると、パッチあてるかとWindowsが聞いてきます。ざっとHotFixを確認して、まあいいや、全部きっぱりあててくれと了承。あとはもう完全自動なので、楽なものですよ。
アンチウィルスソフトはMcAfeeの体験版が入ってるのですが、とりあえずこいつのユーザー設定をして、iBookでメールをうけると、サイトにアクセスしてアカウントをアクティブにせよという。メールにあったURIにアクセスすると確かにアクティブになったようで、Windows側のMcAfeeがアップデートを完了して、使用可能になりました。
とりあえずセキュリティに関してはやることやったということで、次に進みます。
私は昔からUS配列のキーボードを愛用しています。MacintoshではiBookをBTOで注文し、USキーボードを付けるということで対応しましたが、実はWindowsではこんなに面倒なことをする必要がないんですね。
キーボードの設定を開くと、キーボードのドライバを選択できるのですが、これを手動で、標準の英語版キーボードに変えてやるんですよね。こうすると、見た目はJISキーボードだけど、実際の配列はUSという環境が出来上がります。実に簡単に、USキーボードライクな環境が手に入るわけですから、私みたいな人間にとっては、これは実にありがたいことであります。
でも、できれば本物のUSキーボードのほうがいいんですよ。でも、DellサイトではJISキーボードしか選べなかったから、こういう逃げ道を利用するしかないという話です。
職場のノートPCも、この手でUSキーボード化してあります。Windowsではできるこの手、実はMacintoshではできなくて、この点だけはWindowsがうらやましいと思います。
キーボードがUS化した時点で、今度はIMEのローマ字設定を変更します。私はラ行をLで打つように癖付けられていまして、これは最初に慣れたキーボードであるシャープの書院でLでラ行が出た、そして日本語の発音においてラ行はRというよりLだろという頭があったので、Lで打っていたというせいであるのですが、これ、MS IMEではちょっと駄目なんですよね。MS IMEでは、Lは拗促音を打つためのものみたいなんです。
私は、拗促音を打つときはXを使います。だからLをラ行に変えるという作業が、Windowsを使いだす最初には必須となるのです。
IMEの設定画面を出して、ローマ字設定を変更します。並びをアルファベット順にして、ひとつひとつLの行をなおしていくのですが、実はここにはバグがあるようで、ひとつ設定を変えるごとにアルファベット並びでソートし直してやらないと、なぜか選択した文字からひとつ下にある文字の設定画面が開いてしまうのです。
この問題はWindows 98の頃からあったと思うのですが、XPの今でも直っていません。ということは、あんまりローマ字設定を変更する人がいないということなんでしょうか。あるいは、皆ATOKかなんかを使って、標準のIMEを使っていないということでしょうか。フィードバックをしても、一向に改善せず仕様だといいだすような会社だから、そのままになってる、あるいは嫌気が差して誰もフィードバックしないのでしょうか。
わかりませんが、とりあえず不具合があります。でも回避策はあるので、特段気にはしません。
アプリケーションをインストールして、とりあえず初日の作業は終了。でも、なんのアプリを入れればいいんだろう。OpenOffice.orgは当座必要ありません。MeadowもGimpも同様。だから、まずはFirefoxをインストールすることにしました。
それと、Lhaca。多様な圧縮ファイルをオープンできるこのソフトは、今やWindowsに必携であるといって過言ではないでしょう。
で、これらをインストールすることでできたデスクトップのショートカットを、さくっと削除。Firefoxの設定を開いて、タブの開き方を自分好みに変えて、デフォルトブラウザをIEからFirefoxに。そうすると、スタートメニュー内のインターネットのアイコンもFirefoxになって、ちょっと感動しました。どうせなら、メールもOutlook Expressから別のやつに変えたいと思いましたが、なにしろWindowsでメールをする気はないから、このアイコンが変わることもちょっとなさそうです。残念ですね。