第三戦の相手はコーテツ。このあたりまでなら、初期ブックでも苦もなく勝ち上がれるだろう程度の相手だ。むしろ、コストの低い初期ブックの方が使いやすい面もあるこのマップでは、よほどのことがないかぎり負けを喫することはないだろう。
ただ、心配なことといえば、自分のブックが火風ブックであること。コーテツの持つ属性とかぶっているため、熾烈な戦いが予想される。この点では、一波乱あるかもしれない。
安心できる要素もある。コーテツはスペルとスクロールを持っていない。ということは、ガスクラウドとグレムリンの土地を高レベルにまで育て上げることが出来れば、負けなし、ということだ。
序盤は双方いい出だし。自分の属性にあった土地をうまく取っていく。このマップでは最も地価の高くなる砦周辺の土地は、風属性をククのハリケーン、火属性をコーテツのフレイムウィビルが押さえた。その後、コーテツは風属性にホーネットとG・バットを配置。ククは火属性にミノタウロスとガスクラウドを配置。ここまではまったくの互角だ。
双方が徐々に土地レベルをあげていく中盤、11ラウンド。踏み込みたくない踏み込みたくないと願っていたコーテツレベル3G・バットの土地に踏み込んでしまう。だが運のいいことに、手元にはファイターとメイスがそろっていた。隣のハリケーンの支援効果もあって、余裕でG・バットを撃退。これで三連鎖だ。
18ラウンド、G・バットを降しレベル3の土地に居座っているファイターに、コーテツが接近、攻撃を仕掛けてきた。相手はロングソードを持っている上に、ヘルハウンド、ホーネットと攻撃に適したクリーチャーが手札にある。なるたけ早く同属性のクリーチャーに取り換えたかったのだが、運悪く風属性クリーチャーを引けなかったのだ。
無駄かもしれないと思いつつ、レザーアーマーを使ったところ、運良くコーテツはロングソードを使ってこなかった。ファイターはホーネットの一撃を耐えながらも毒に倒れる。しかし、その死の間際の一撃がホーネットを屠り、その土地は空き地に。
なんとしても奪わねば。
24ラウンド、ダイス目に恵まれ例の空き地に止まる。早速ハーピーを配置。次のターンに、隣の土地、コーテツレベル3のホーネットに踏み込むものの、こんなこともあろうかとマジックボルトを先刻放ってある。ウルフに駄目押しのメイスを持たせ屠った。
レベル3土地に巣くう我がハリケーンにコーテツがヘルハウンドを差し向ける。敵はロングソード所有。危険な状況だが、ハリケーンの先制能力を活かし、ロングソードをこちらも装備。ヘルハウンドを降し、コーテツから320Gを奪う。音楽が変わった。
エイドロンを引く。出来るだけはやいうちに、ホーネットを屠ったウルフと交換してやりたい。しかし思うようには運ばず、城の隣にいる風属性土地のハリケーンのレベルを4にまであげる。
次ラウンド、コーテツが吸い込まれるようにそのレベル4ハリケーンに接近。フェニックスを差し向けるも、持っている武器はアイシクルのみ。なんら脅威でもなくハリケーンの先制によってフェニックスを打倒。コーテツは魔力を大幅に奪われ、土地を放出。もう勝ちは揺るぎない。
残り魔力を12Gと減らしたコーテツはもはやなにも出来ない。水土地に適当に配置しておいたコボルドに引っ掛かり、再び土地を放出。コーテツ所有の土地はなくなったが、最後に放出した土地が、火属性砦よりのレベル3というのがまずかった。コーテツに再び魔力が戻り、これからの遭遇は危機を招きかねない。
事実、コボルドは次のラウンドで、アイシクル装備のG・スパイダーにしてやられた。
しかし、その後のコーテツはまったく精彩を欠き、レベル3のハーピーの土地に踏み込み敗退、ホーリーワード1で誘い込まれたレベル4のハリケーンにもやられ、三度目の土地放出。再び、地所を失ってしまった。
次ラウンドでクク、城に止まり、火属性土地にいるミノタウロスをレベル4にまであげる。すると、コーテツが隣のマスに止まった。コーテツのクリーチャーはペガサスとハーピー。ハーピーをその土地に配置した今、手札はペガサスのみ。ペガサスは配置制限に引っ掛かり、コーテツはクリーチャー使用不能。
絶好のチャンス! 当然のごとくホーリーワード1を使用。ダイスを振り、ミノタウロス土地を通過、これをレベル5にまであげる。
この時点で、規定魔力突破。続いて、コーテツ魔力枯渇。
圧倒的大差をもって帰城、勝利をものにした。
スペル対象にならずスクロールも無効化、先制も持つペガサスは、高レベル土地に置くと非常に攻略しづらい優良クリーチャーなのだが、もちろん今回は使えない。