ヴァイデンはそれほど苦手ではないが、強力な武器クリーチャーで強気で攻めてくるゼネス、ヴァイデンを初期ブックでもって相手にするのは、少々気が重い。だが、いまだ序盤三戦、ここで足止めされているようでは最終戦を勝つなどは夢のまた夢になってしまう。
あっさり片づけてやらねばならない。
攻めるのに弱い初期ブックは、ここぞという拠点を最初に押さえることが重要だ。それさえ出来れば、あとはその土地を守りながら育てつつ、じわじわと連鎖を増やしてゆけばいい。解くにこのマップには、分岐により回避できる土地と、城砦回りの絶対に通らなければならない土地の、二つがある。ぜひ序盤のうちに、城砦回りを押さえてしまいたいところだ。
序盤、カードの引きが悪く、クリーチャーの召喚に手間取ってしまう。属性のあった土地といえば、かろうじて東エリアの風の土地に配置できたグレムリン、一体だけだ。あとは皆属性違い。この先危うさを感じさせる。しかもそのグレムリンの土地に、ヴァイデンのバンディット、ゼネスのミノタウロスが次々と襲いかかり、防戦に非常に手間取ってしまう。早く、土地レベルをあげてやらないともたない。それに、まだひとつも連鎖が出来ていない。非常に悪い出だしだ。
ゼネス、ヴァイデンはというと、ゼネスは東エリア水土地周辺を、ヴァイデンは西エリア風土地周辺をあらかた手中に収め、連鎖もできあがってきている。はっきりいって非常に不利だ。
しかし、二週目の時点で、無理矢理グレムリンをレベル4まで引き上げる。これでとりあえず、スペルで焼かれないかぎり安泰だろう。
三週目にはいった時点では、ほとんど、あらかたの土地がゼネス、ヴァイデンによって押さえられており、拠点と決めたグレムリンをいかに大切に守り、連鎖を増やしていくかが勝利への鍵となること必至である。
グレムリンの土地は引きつけるなにかがあるのか、ヴァイデンが踏み込み、384Gを支払ってくれる。この意気だ。
グレムリンでヴァイデンからむしり取った魔力を元手に、無属性土地に配置しておいたエイドロンの土地を風属性に変化させ、二連鎖を達成する。これでも一位のゼネスには届かない。苦しい戦いを強いられている。
序盤も終わり、中盤にさしかかったころ、西エリア火属性土地に配置したガスクラウドをレベル4に。しかし連鎖がない。だが、そのガスクラウドの土地にヴァイデンが踏み込んでくれた。384Gをむしり取る。しかし、これでもゼネスには届かない。
ゼネスのエイドロンにロングソード付のグレムリンをぶつける。これで三連鎖。早く、このグレムリンの土地レベルをあげてやらねば。東エリアエイドロンの土地をレベル4まであげる。これでようやくゼネスを抜き、一位の座を射止める。音楽が変わった。
目の前のゼネス所有レベル3水土地の二連鎖をホーリーワード6で回避し、ヴァイデンのレベル2ハーピーに止まる。ウインドカッター付のハーピーで攻めるが、ヴァイデンのスピア使用により負けてしまった。だが、ヴァイデンは我がレベル1グレムリンの一マス前に止まり、今引いたカードはホーリーワード1。自分はヴァイデンの一マス前に着けている。
すかさず、ヴァイデンにホーリーワード1をかける。もし自分が次のターンで一を引いてしまったとしても、すでにじり貧のヴァイデンにクリーチャーを召喚できるだけの余裕はない。
ダイスを振る。3! ありったけの魔力をグレムリンに投資。それでもレベル三までしかあがあがらなかったが、ヴァイデンの息の根を止めるには充分だ。
ヴァイデン、我がレベル4エイドロンに止まる! 691Gを奪取! 奴はもう息も絶え絶えだ。
ゼネス、我がレベル3グレムリンに止まる。ホブゴブリンを召喚するも勝てるわけもなく、230G徴収。もはや勝ちは揺るぎない。
そう思った途端、ヴァイデンがマジックボルトを引く! やばい。ホブゴブリンに攻められたグレムリンは傷つき、マジックボルトの一撃で沈むこと確定だ。観念するも、さきほど保険でマジックボルトをお見舞いしておいたゼネスのレベル4アンダインが犠牲となってくれた。ありがとうアンダイン。君のこと忘れないよ。
しかしそれにしてもヴァイデンはククの土地によく止まってくれる。その後も、レベル1ピラーフレイムに止まり、レベル4ガスクラウドに止まり。
とにかくそれら収入でもって膨れ上がった財政をそのままにしておくのももったいないと、通りがかったミノタウロスをレベル5まで、軽々とあげて、規定魔力達成。城まではあと五マス。
こうして勝負は、ヴァイデンの協力のもと、あっさりとついたのだった。
クレイモアだけでも使えれば、グレムリンの価値は格段に上がるものを、、、