カルドセプト エキスパンション

攻めるブック研究 弱点と矛盾

 積極的侵略によって土地を奪いランドトランスで換金、守る土地は持たないという、実に極端なコンセプトに従って作成されたブック「殺戮」。しかし、このブックには重大な弱点と矛盾があった。

弱点

 弱点は、一度目の試験運用で明らかとなった。使用マップは、戦闘の発生しやすさを買って、カリンを選択。対戦相手は血の気の多さからヴァイデンと、アンサモンを所持しているという点でベルカイルを選択した。はっきりいって対CPU戦で後れを取るつもりはない。ベルカイルが水属性土地の連鎖をアンダイン中心で組んでも、アンダイン以外のクリーチャーから始末していって、水土地を全侵略、換金に成功。一躍、一位に躍り出る。
 しかし、ブック「殺戮」のコンセプトには、重大な構造的欠陥があった。土地を開放して魔力を手元に持つということは、ドレインマジックを所持しているヴァイデンにとっては、格好の獲物だ。ヴァイデンの土地を奪い奴の魔力を減らしても、ドレインマジック一発でがっぽり取られる。ヴァイデンからすれば、徴税になるのだろうか、やっぱり。

 結局、一度目の試験運用は僅差で敗退。血の涙を流した。ヴァイデンには、軽く二千はもっていかれている。

矛盾

 やはり現金を持ち歩くのは危険だということで、護符のあるマップで二度目の試験運用をすることにした。戦闘の発生しやすさからアリーナ1を選択。対戦相手はゼネスとホロビッツ。結論から言うと、今回の勝負は一方的な勝利を収めた。

 しかしその勝利によって、このブックのもつ矛盾が明らかとなったのは実に皮肉なことだ。

 クリーチャーを適当にばらまきながら、安いうちに護符を大量に買い集めていく。もちろん護符の値上がりすることを考えて、敵が拠点を作りそうなエリア、属性の護符を買っていくのだが、なんか、これっておかしくないだろうか。
 敵が土地をレベルアップしたところを見計らって侵略、奪った後に換金。当たり前のことだが、土地レベルは1まで下がる。ということは、せっかく値上がりした護符が暴落。土地を売った資本を元手に護符を買うとして、安価な護符を大量に持つくらいなら、自分の拠点を育てて高価な護符を持ったほうがよくないか? 幸い、たてこもれば強いグレムリンに火属性、水属性クリーチャーもいたりする……

 結局、この第二戦目は、南エリアの風属性にグレムリンによる連鎖を築き、護符の高騰と踏み込んできた敵からの徴収によって勝利したのだった。

 勝負には勝ったがなにやら複雑な気分。

 一応、奪ってグレムリンで守るというコンセプトに基づくブックも作成して、以降、両者を比較、検討することとしよう。


攻めた後守るブックへの移行第一案

変更点

クリーチャー

無属性
火属性
水属性
風属性

アイテム

スペル


攻めるブック研究 基本への回帰

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公開日:2000.11.21
最終更新日:2001.09.02
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