カルドセプト セカンド エキスパンション

マルセスブルク マップ概説

 城を中心として、点対称を描くマップ。非常にシンプルな構成であり、旧作でのスネフを思いださせる。セカンドにおいても、ストーリーモード序盤に戦うことになる舞台であるため、トリッキーさはなく、基本的な戦略、カード運用が求められるマップ――運はまず通用しないと思ってよい――といえるだろう。

周回に要するターン数

 このマップでは、城を出発し二つの砦を経由した後、城に帰還するまでに28歩を要する。特殊移動系スペルやパーミッション等を使用しないかぎり、またあえて通過した砦に再度向かうことをしないかぎり、この値は変化しない。ダイス目の最大値は7であることから平均値は4となり、すなわちこのマップにおける平均的な必要ターン数は7と導かれる。

魔力運用の目安

 周回によって得られる基本的な収入は、城での250Gと南北砦で得られる100Gを足した450Gである。これを先ほど得た平均ターン数で割ることで、単純な魔力運用の目安を得ることができる。450G/7ターン、64.3Gを各ターンに使える魔力と当座は考えることとしたい。

 この値は比較的潤沢なほうだといえるが、だからといって決して多いというわけではない。能力に優れたクリーチャーを召喚するとなると、50Gから70Gくらいはとられてしまうのだから、そうなればスペルに回す余裕がなくなってしまう。

 この状況下で余裕を持って行動するために、クリーチャーコストの平均を、50から60G程度まで押さえたい。空き地に停まったのに、召喚コストが足りないというのはあまりに悲しい。

土地の構成

 南と北に分かれた二つの短周回に、五つないしは六つ同色地形が並んでいる。北側周回には火属性が六、風属性が五、南側周回には地属性が六、水属性が五。無属性、複属性土地は存在しない。砦は二つあるもののエリアは一つのみなので、属性以外に特に迷うことはないだろう。

 特殊地形は占い館が二つ、南北に砦が一つずつの計二つ。聖堂はないので護符の購入はできず、ほこらもないためお告げに逆転のチャンスを託すこともできない。クリーチャーで土地を押さえ、連鎖と地価の上昇を狙うという、基本戦略の優劣が問われるマップである。

 マップ中央には城を交点とした十字路が存在するため、敵高額土地を避けやすいという特徴がある。逆にいえば自領に引き込みにくいということでもあり、敵地に踏み込みにくく通行料をとりはぐれやすい。戦闘を好まないのなら、アイテムは防御用にしぼるのも悪くないかも知れない。もちろん攻撃に特化して、敵地陥落に地道を上げてもいいが、それは得策といえるだろうか。終盤になるにしたがい空き地は減る――敵地に踏み込みやすくなる。そのための策として、攻撃に転ずることのできないのでは困るのは確かである。武器に頼らず敵地を脅かすことのできる(嫌われやすいと言い換えてもいい)クリーチャーを入れておきたい。

 気になるのは、火地属性の各六マスに対し風水属性は各五と、土地数に偏りが見られることである。もちろん、土地の数が多いほど連鎖が狙いやすいため火地属性人気が、加えて土地の守りやすさから地属性人気となるのではないかと予想される。またその予想をもって、属性かぶりを避けるための風水属性を選択するという手ももちろんある。その差にして一マスをどう考えるか。そこに各人の個性が出そうである。ぶっちゃけた話、なにが人気なんて事前には分からんです。

護符の勧め

 このマップで護符を軸にすえた戦略をとろうとする人間はどう考えてもいないだろうので、護符対策スペルなんてのはどう考えてもいらない。ということは、逆に護符を得る手段を考えても罰は当たらない?

 ちょっと、護符を得る手段を考えてみよう。最も一般的なのは、パイエティコイン。無属性も複属性も存在しないことマップでは、どこで使ってもかまわないというわけだ(もちろん、いつ使ってもいいとはいわない)。幸い、このマップの初期護符価値は、15Gないし12Gと、そこそこである。10枚得て120G以上の臨時収入。どうだろう? もちろん、後に高騰することもありうる資産である。

 後の護符を得る手段はエクストラカード頼みになるので、ここでは考えても意味がないのでパス。もちろん、護符に関してはいってみたかっただけなので、本気でお勧めしたいとか、あまつさえ試してみたいなどと考えているわけではないので、そのあたりはご斟酌くださりますよう。


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公開日:2002.10.08
最終更新日:2002.10.20
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