カルドセプト エキスパンション プラス

第2回全国大会 戦略火属性編

 Cepter's cup 2001、本選用マップは様々な戦い方が可能な、非常にオーソドックスな作りのものといえる。だが、短期決戦を狙うなら土地の連鎖を築き、護符価値を高騰させる戦略が重要だろう。

 今回は、攻めに強く守っても堅い、火属性について考えてみたい。

守って万全の、ダメージ半減クリーチャー

 火属性での守りを考える点で、忘れることが出来ないのがガスクラウド、バンディクートといった、受けるダメージを半減するクリーチャーの存在だ。この二つは70G、75Gと召喚コストも低く、その割りに効果は絶大とコストパフォーマンスに優れている。

 ガスクラウド、バンディクートともにHPは30、その能力のために実質は60といえる。両者ともに配置制限、召喚条件に縛られないために、常に使用可能なのは嬉しい。

 ただ、スクロールを無効化、反射することは出来ないため、スクロールには脆弱であり、特にグレムリンで攻められたときは抵抗不能になってしまう。

 出来ればミューテーション等でHPのかさ上げをするなど、より防御向けになるよう気を使いたい。

仮置きから拠点まで

 手元に魔力があまっているのに、敵の持つアンサモンが怖くて土地レベルを上げられないときには、スペル対象にならないケットシーが便利だ。水属性には配置できないものの他に召喚に関する制限はなく、呼び出した時点からがんがんレベルを上げることが出来る。

 ST40以上のクリーチャーの攻撃を無効化するため、高レベル土地にたてこもることに成功すれば、容易には落とせない拠点となってくれるだろう。

 このように、仮置きにも使え拠点としても踏ん張ってくれるケットシーだが、やはりスクロールに対して弱い点が気になるところ。スペル対象にならないためグロースボディ、ミューテーションを使うことも出来ず、スクロールで気軽に撃破されてしまう。また、ナイトメアに対しても無力。なんらかの守りの策を考えなければならない。

 なお、ケットシーのHPは30と中軽量級であり、レベルの低い土地に配置されていると、思った以上に簡単に落ちてしまう。守りたいなら、早急に交換、あるいは土地レベルを上げるべきだろう。

 ついでにいうと、テンペスト等の全体攻撃スペルに対しても脆弱なのは困りもの。拠点をまかせるには、少々力不足かも知れない。

 ラッキーアイテムはバックラー。

使いようでかなり攻めてくれるソン=ギョウジャ

 ソン=ギョウジャの模倣の能力は、使いよう如何でかなり使える能力になる。というのも、グレムリンでグレムリンアムル、デコイでカウンターアムル、アンシーンでガセアスフォームの効果を得ることが出来、さらには配置制限や召喚条件の厳しい即死能力を持つクリーチャーを、どんどん攻めに投入することが出来るのは大きい。

 なにより火属性の雄、ビステアを召喚条件がそろわないうちからアイテムとして使用し、金をむしり取ることが出来るのはひとつのメリットであり、ついでに土地を奪うことも夢ではない。ST40以上のクリーチャーの攻撃を無効化するケットシー相手にも、ソン=ギョウジャをからめれば充分対応できる。

 とはいえ、仲間がいてこそのソン=ギョウジャ。クリーチャー単体としての能力はソーサラー並みであり、STが0であるため、兎を敵に回すと生き残れないという厳しい現実を常に突きつけられている。

 だが、使いようでいかようにも働いてくれるソン=ギョウジャは、最悪ばらまき要員にもなってくれるわけで、入れて損はないだろう。

金をむしり取るには

 火属性には、魔力を徴収してくれるクリーチャーが二体いる。一体はいわずと知れたビステアであり、もう一体はウィルオウィスプである。

 召喚条件の厳しいビステアだが、その魔力徴収能力は絶大。終盤になればなるほど、凶悪に魔力を奪ってくれる。HP、STともに80という高能力値に加え先制を持つために、土地を奪うにも守るにも力強く、しかも魔力を盗まれることを恐れるためにおいそれと攻め込まれないというおまけがついてくる。

 それをいいことに、適当に配置したビステアをクリーチャー移動で次々と手近な土地に攻め込ませ、嫌がらせのように魔力を盗むことも常套だ。しかも、このマップではテンペスト優位のため、まさに天敵ともいえるデコイは影が薄い。

 はっきりいってビステア天下といった風向きだ。

 ビステアに比べれば盗める魔力も微々たるウィルオウィスプだが、HP自体は50と高いために、普通に土地を守らせるのなら充分役に立ってくれるし、ミューテーションでHPそのものを強化し、クリーチャー移動で魔力を奪い続けるという、嫌がらせあるいはたかりの典型といった戦略も不可能ではない。

 とにかく金を奪うというのは、やられると嫌な分だけ、人にするときは嬉しいものである。現実にこんなことをすると、かなり人として駄目になってしまうが、カルドセプトは現実を超越する体験だ。心置きなく、たかってみたいと思う。

守りは植物が素敵

 火属性の防御型クリーチャーを考える場合、ドレインローパー使用の利点は、ピラーフレイムを上回る。なにしろ、植物に対する強打、即死カードは少なく、またそれをブックに入れているセプターも多くはないからだ。

 ドレインローパーの利点は、敵に与えたダメージ分のHPを吸収する能力にほかならない。この能力があるために、実質毎戦闘ごとにHP回復が可能となる。ピラーフレイムと同額でこの能力、しかも水属性に配置できないピラーフレイムとは違い、配置制限はなし。

 守るなら、植物だろう。

 ところで、火属性で防御型で植物といえば、名物クリーチャー、オールドウィロウの存在は巨大だ。なにしろ敵を足止めしてしまうため、高レベル土地に配置されれば攻めにくいは金は取られるはとかなり厄介。しかも植物のため、即死も毒もマヒも利きにくいと来る。

 とはいえ、はなから戦闘多発を考え、攻め強いクリーチャーをどしどし組み込んでくるだろうことが予測されるこのマップ。どれだけ守ってくれるかは少々疑問である。

 だが、よりによって火属性土地の行き止まりで折り返しというマップデザイン。どう考えても、誘っているようにしか思えないんだよ。


第2回全国大会 戦略水属性編

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公開日:2001.02.08
最終更新日:2001.09.02
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