(盛大にネタばれをしています 未クリアの人は注意して下さい)
毎日が何事もなく過ぎるというのは、実にいいことなんだろうなとこのゲームをしていて思います。中村がいっていた、物資不足で砂糖が手に入らなくなったというひとこと、その日の朝に決めた予定が、突然の招集サイレンで反故になってしまうこと。日常をのほほんと生きていられれるということは、それだけで非常にぜいたくなことなんだろうと実感します。
さて、そんな過酷な日常を元気に生き抜いている少年少女たち。彼らの世界における目標とは別に、僕の方でもひとつの目標を設定しております。というのは、彼らの教室に貼ってある時間割りにも書いてありますが、「ゲームは一日一時間」ということ。
半社会人の僕ですら、毎日ゲームをしているわけにもいかず、週末にまとめてプレイしているのが関の山でした。でしたが、それではいかんと思い、ほんの少しでもいいので、毎日プレイするように努力することとしたのです。
「ガンパレード・マーチ」は睡眠を削ってまでもプレイする価値がある一本です。
というわけで、「ゲームは一日一時間」。
三月も末日に入り、風雲急を告げる展開。なんと、今まで気付いていなかったのだが、午後の授業が終わった後、16時20分からHRが開かれていたらしい。うわあショック。今まで一度も出たことがなかった……
というのも、16時30分少し前に教室に入ったら、本田先生に遅刻だと怒られてしまいました。まいったなあ、こんなかたちで気付きたくなかったよ。
まさかのスペイン異端審問、じゃなかった、まさかの勲章授与があった。なんと、極楽トンボ章。ぐわあ、洒落にならない。というか、そんなに遅刻してたかなあ。朝と昼は間に合ってたはずなのに。ショックのうえに、皆に極楽トンボ、極楽トンボと笑われ、提案ひとつ出来なくなる始末。授業だけは真面目に受けてるつもりだったので、本当にショックだ。
この日の午後、芝村から幻獣を一網打尽にする作戦を持ちかけられる。熊本城に敵を集中させ、それを一気に倒すという。決行までに少しでも機体の調子が良くなるよう仕事、訓練に精をだそう。なんとしても負けるわけにはいかないじゃないか。
次々と友人を見付けては訓練に誘い、能力をアップする。そしたら、若宮から軍学技能をもらえてしまってラッキー。しかもレベル3じゃないか。さらには野戦技能欲しさに行った公園で、金の延べ棒を拾った。というか、なんでこんなもん落ちとんの?
朝のHRで芝村準竜師から熊本城地下で幻獣のオリジナルが発見されたという報がもたらされた。これを守るために、作戦が引かれるとのことだが、これこそ芝村のいっていた幻獣をおびき寄せるえさなのだろう。しかし、人間の間に流布したデマで、幻獣を呼び寄せることは可能なのだろうか。
この日一日は、寄ると触るとこの話題で持ち切りだった。いわば芝村の嘘なのだが、今日がエイプリルフールだということが少しほほ笑ましい。笑ってばかりなどいられないのだが。
怪しい店で、昨夜拾った延べ棒を売り飛ばし大金を得る。それを元手にせっせとドーピング。恐ろしい能力値が出てしまう。いやあ、近々ある大きな戦を前に、実に得した気分です。しかもこの店には、スポーツ用の車イスがおいてある。狩谷に贈ったら喜んでくれるかなあ。今度、考えよう。
学校に戻る道すがら、通る時間が朝か夜中なのでいつもしまってしまっている味のれんにより、狙撃技能をレベル3にまで上げた。なんといってもミサイルをどれだけ当てられるかが突撃型の命なので、これはかかせないだろう。
その上、夜出会ったブータにほんのささいな出来心から、洗濯洗剤と猫の首輪の交換を求めたらこころよく応じてくれて、しかもその首輪がものすごいアイテム。なんというのか、なにも考えてないのに、すべてが来るべき戦いに向けて動いている感じがする。
熊本城攻防戦。戦闘開始直後、ガンパレード・マーチを歌いながら敵陣奥深くに特攻。狙いをつけミサイルを発射という基本戦法で、次々と敵幻獣を始末していく。しかし、二度目のミサイルの発射準備の間に、生き残ったミノタウロスに追いつかれてしまい、撃破されてしまう。しかし、予備機に乗り換え再び進撃。傷ついたミノタウロスを次々と狩り、第一戦を辛くも勝利。
第二戦の火蓋が切られる。第一戦と同様に敵陣深くに飛び込みミサイル。この戦いで壬生屋機が撃破、逃げる彼女の盾になるべく、横飛びをくり返し敵残党を次々と始末する。しかし、戦いに手間取り、滝川機も破壊寸前。ミサイルを換装し急ぎ敵陣中央に突入。ミサイルを発射する。これにより、第二戦目も勝利を収めた。
しかし、戦いはこれで終わりではなかった。芝村が最前線に出るという。彼女をおいて自分が出ないということなど考えられるだろうか。自分も志願する。すでに、芝村にはこの命預けてある。
第三戦が開いた。しかし、手持ちの武器はミサイル一発とジャイアントアサルトのみ。敵はミノタウロスを筆頭に、キメラ、ナーガと続いている。今回は、ミサイルの換装が出来ないので、一度の攻撃で敵を一網打尽としなければならない。敵をぎりぎりまで引き付け、ミサイルの射程圏内に敵が入ったところで、ミサイルを発射。後はジャイアントアサルトで生き残りを掃討するだけだが、ここで誤算が。またもや、士魂号突撃型が破壊される。
このままでは命が危ない。舞に続いて機外に脱出。ミノタウロスの追撃を受けながらも、来須から教わっていたダッシュで一気にミノタウロスを引き離す。だが、芝村が遅れている。
彼女を見殺しにするわけにはいかない。手にはアサルトライフルとサブマシンガン。芝村の盾となり、ミノタウロスを迎え撃つことにした。
幸いミノタウロスは先ほどのミサイル斉射によってダメージを受けている。ミノすけの後ろにはナーガもいるが、やつら程度ならなんとかなろう。この計算のもと、ミノタウロスが一匹ずつアサルトライフルの射程に入るようタイミングを調整。狙いを付け撃つをくり返し、ミノタウロスを始末した。
残るはナーガが三匹。まだ弾は残っているが、それをあえて弾倉を交換。一匹ずつを迎え撃つことに成功した。
多大な損害を出したものの、辛くも勝利する。しかし、第三戦は洒落にならない。ひとつの間違いで自分が、或いは舞が命を落としたかも知れないのだ。
今回の戦闘での反省点を活かし、予備弾倉をすべて多目的ミサイル倉に換えた。なにがなくとも、突撃型の命はミサイルである。
翌朝学校に行くとちょっとしたヒーローになってた。次々と勲章を授与され、その度会場まで駆け足。本田先生、お願いですから一度にまとめて下さい。しかしうれしいのは、手作りの勲章だな。友達とはかけがえのないものだと思う。彼らのひとりも欠けぬまま、この戦いを終えようと決意する。
けれど、今朝見た新井木と善行の喧嘩、あれはなんだったんだろうか。しかも殴り倒される善行。彼は軍属だと思ってたんだけど、違うのだろうか。
発言力が一気にたまったので陳情を次々と行う。食料、予備の弾もそうだが、展開式増加装甲をふたつ陳情した。とにかく、これを壬生屋機に装備させて、彼女の生存確率を高めたい。彼女の武器はなにしろ剣であるので、これで少しでも守りを固めて欲しい。
午後から雨。雨の中駆けずり回って、有り余る発言力を武器に、いたるところで提案していく。みんな、石津と仲良くしてあげて。本田先生にも言われたし、お返しで本田先生にも提案。彼女を励ましてあげて下さい。ブータにまで提案したよ。
出来れば自分で励まして、いろいろと世話を焼いてあげたいのだけれど、芝村が怖くて……
ついでに、加藤には狩谷と、狩谷には加藤と仲良くするように提案。けれど、原整備班長に若宮戦士と仲良くして欲しい旨提案しようとしたところ、瀬戸口に邪魔されてしまう。お、おのれー。なにゆえ邪魔するのじゃ。
それ以前に、なんでこんなに人間関係に気を配ってるのだろう。
心配していた士魂号は予備機と取り換えられた。ありがたい。三機とも大破してたもの。
雨のせいでぼろ校舎の修繕をしなければならなくなってしまった。衛生官の石津の人選で、僕とブータが修繕を手伝うことに。けれど、なんで猫? いくら好きだからと言ってもさあ。
けれど、いろんな意味でどきどき。後で芝村から叱られないだろうか。本当に情けない僕。
校舎の修繕が終わって、加藤の仕事も手伝うことに。またいろいろな意味でどきどき。芝村にばれませんように。限りなく情けない僕です。
隊長室に行ったついでに、昨夜原整備班長に頼まれていたシャワー室設置を陳情。けれど間違えてヴァカンスを陳情してしまった。しまった、けどいいか。
その後、いきなり出撃。敵地奥深くに潜りミサイル。その際に痛手を被ってしまった。故障が発生している。戦いには勝ったが、機体の故障が心配だ。
芝村準竜師への陳情が生きて、今日はキャンプだ。みんなのいろいろな側面が見えて楽しい。加藤と狩谷がいい感じだったのが、なにより嬉しかった。彼らは互いに支えられる関係になるんじゃないだろうか。ふたりを見守っていきたく思う。
心配していた石津も、雨を呼んでたらしいけど、それなりに打ち解けてくれている感じだ。ちょっと嬉しいな。
百翼長に昇進した。それとは別に親衛隊も結成されて、悪い気はしないけれど芝村が怖い。本当に怖いんだ。ドキドキする。
昼休みの時間を惜しんで、機体の整備をする。故障箇所を修理し、テストをしていたら授業に遅れてしまった。修理に熱中しすぎたらしい。取りあえず、届いていた盾を二枚とも壬生屋機に装備させておいた。これで、彼女の生き残る確率も増えるだろう。
しかし、なんでこんなに人の世話ばかり焼いてるんだろう。
自分の機体の整備をしている最中、そわそわしている滝川と芝村の作業は滞っているような気がする。彼らの仕事時間と自分の仕事時間をずらす方法もあるが、そうすると急の出動で困るのは自分だろう。最近はみんながんばろうを提案して、少しでも仕事に頑張ってくれるよう心配りしてるのだが、それでもどこか心配。
調べてみたら案の定、滝川機の修理が済んでいなかった。
とにかく、彼が死ぬのはいやなので、急いで機体の修理だ。昼休みを利用してとにかく修理、またもや授業に遅刻してしまった。
なんで、授業に遅れてまで人の世話を焼いているのか疑問を抱くが、ウーンズ・ライオンは欲しくないんだ。
授業が終わった直後、出動がかかった。危ないところだった。滝川に危ない橋を渡らせるところだった。
ところが、滝川機がさっさと前進していって、攻撃を受け故障。洒落にならない。スモークを焚く間くらい待って欲しいものだが、このスモークが以降の戦闘の死活を分けた。
中空に浮いている敵、きたかぜゾンビかと思っていたところ、恐ろしいことにスキュラであった。滝川に多大のダメージを与えたのはスキュラだったのだ。
背筋に寒いものが走った。
戦闘には勝てたが、滝川機の突出を食い止めなければならない。あの時に、もう一枚盾を陳情しておくべきだった。
学校が始まる数分間にハンガーに駆け込み装備のチェック。昨夜のスキュラを見て怖じ気づいたのだろうか、多目的ミサイル倉をひとつ煙幕弾頭に換えた。これで戦闘が長引いても、スキュラのレーザーを無力化し続けることだけは可能となるだろう。
昼休みを待ち機体のチェックをすると、昨夜一撃もくらわなかった三号機は当然無事だが、滝川機はやはり故障していた。取りあえず修理だけしておいて、テストは授業が終わってからだ。空いた時間を利用して陳情。滝川用の盾を頼んでおく。さらに購買へ急ぎ、工具箱と食料を購入。サンドウィッチしかないのか。工具箱はヨーコへのプレゼント用だ。教室へ戻る道すがら彼女を見付け、渡しておく。これで、三番機のメンテナンス効率がかなりよくなるはずだ。
HRが終わった。ハンガーへ急ぐ。滝川機のテストをして回復を確認したところ、出動がかかった。危ないところだった。
その日の戦闘では、煙幕の効果時間を無視していきなり煙幕弾を発射。でないと滝川が危険だ。案の定、滝川が突出するが、煙幕のおかげで攻撃がほとんど当たらない。
そのことに気を良くして突撃をかける。敵がこちらに向かって移動する分も考慮して位置を決め、敵の移動時間を稼ぐ意味も含み、防御から狙いを付ける、そしてミサイルを発射した。
結局この一斉射が決め手となり掃討戦へ移行。対スキュラ用煙幕と換装用ミサイルは必須となりそうだ。
明日以降の装備は以上の点を考慮し組み立てていくこととしよう。明日には滝川用の盾も届くし、彼の突出も防げるはずだ。しかし遊んでいる間もなく、ほんのわずかの時間も利用して人の機体を修理する。まるで靴屋の妖精だ。