(盛大にネタばれをしています 未クリアの人は注意して下さい)
昨日一昨日と、連日かなりの数の幻獣を撃墜することができ、この調子だったら三百も夢じゃないんじゃないかと思っています。出撃がどれくらいのペースであるのかわかりませんが、それほどの出撃回数が無くても目標数は達成できそうです。
勲章がたくさんたまるのは、非常に俗物じみたいいようですが、やっぱり嬉しいものです。果たして、これを喜んでばかりいいのかわかりませんけど。
昨日破棄されたというウォードレスが、一体誰のなのかいまだにわからずじまい。可憐D型は健在。ということは滝川か壬生屋、或いは芝村のだろうか。でも互尊戦車兵仕様は余っているので、陳情の必要はなさそうだ。
朝一番に準竜師からの呼び出しを受けた。今夜降下作戦を実施するということだ。おそらく降下先は阿蘇山だろう。たった一機で敵を相手にしなければならないということだが、熊本城攻防戦で同様の過酷な戦闘を切り抜けたこともあり、少々考えはしたが即決快諾した。
負けるつもりはないが、スキュラは覚悟しておけとのこと。武装を整えておくべきだろう。敵のレーザー兵器を無力化するため、煙幕弾頭を二発装備。後はミサイルの予備を二発装備させておけばなんとかなるだろう。ついでに、夜間戦闘ということを考えて機体色を紫に変更。できれば黒くしたかったのだが、黒がないんだよね。
ヨーコから猫の神様のことを聞く。やはりまわりの状況、話を総合して考えると、ブータが猫の神様なのだろうか。いや、おそらくはそうなのだろう。今朝の準竜師の話でも、戦場に取り残された猫がいるということである。
しかし、奇妙なのは幻獣との話し合いをつけようとしているような話。やつらは知能も何もなく、ただ人を狩るだけの存在と聞いていたが、その認識は間違っているのだろうか。
朝のHRで銀剣突撃勲章をもらった。これ、二つ目じゃないだろうか。でもありがたくもらっておこう。けれど、過去の経験では勲章をもらうと一気に人気が上がり、争奪戦の発生率が急上昇する。別におどおどと逃げ回る必要はないだろうが、いざというときのことだけは覚悟しておこう。
昼休みに善行から昼食に誘われる。その時、石津が善行をむしろ嫌っているということがわかってしまった。ということは、やはり彼女の本命は僕なんだろうね。でも芝村がいる以上、彼女の好意を受け入れることはできないわけで、なんとか別の人の方を向いて欲しいのになあ。
人の好いて惚れただけは、思惑をこえてどうにもうまくいきません。
滝川にファンだと言われた。あなたのようになりたいといわれた。一気に滝川との距離が開いたように感じた。彼はいつも僕の隣にいるんだと思っていたんだ。走り続けるということは、気付けば切ないものだと思う。
降下作戦に参加。敵の真っ直中に一機で突入する。熊本城での最終戦を思いだし、敵を引き付けミサイルの一斉射で過半数を始末したく思い、敵が一箇所に集まるよう移動を開始。けれど、なんか今朝と装備が変わってないか? 剣なんか持たせた覚えがないのに、気付けば装備が変わっている。まいった。剣なんか今まで一度も使ったことが無いから、どうすれば有効かなんてわからないよ。けれど与えられた装備で戦わざるを得ない以上、是が非でもこの大太刀を使いこなさなければならない。白兵のレベルもあげておいて、本当によかったと思う。
敵を一箇所に集める作戦は失敗だった。敵の速度の違いで、きたかぜゾンビだけが他の幻獣よりも突出してしまった。仕方がないので煙幕弾頭を発射し、とにかく敵陣に突っ込んで、ミサイル発射のシークエンスに入る。とにかくこの一発が勝負の分け目なので、できるだけ敵をミサイルの効果範囲にいれてやらねばならない。
ミサイルで駆逐できたのは、過半数は数えたものの決して多いというわけではなかった。かなりの敵数を残し、ここからは敵の増援を考えて接近戦主体で戦うこととする。しかし、なんで多目的ミサイル倉まで外してしまうんだろう、準竜師は。
ミサイル発射前の右ジャンプからの煙幕弾頭で、右切りが出ることはもう学習済み。大太刀は左手に装備しているので、左への横飛びの後に返し刃を入れれば、左切りからつながってくれるはずと判断。左へ飛び返し刃へと繋げる。狙うは、さっきのミサイル斉射を生き残ったスキュラ、一体目だ。
しかし誤算があった。左切りの効果範囲にスキュラを捉えられていなかった。仕方がないので、そばにいたキメラを始末。返し刃でスキュラに切りつけるも倒すにはいたらず、敵射角から逃れるため、横飛びで逃げる。前方飛びから突き返し刃へ繋げられるとかなりのステップ数を稼げるので、できればこのシークエンスを使えるような位置をとりたいが、なにしろ慣れない接近戦。なかなかうまくいかない。焦りが出てきている。
手近にいたスキュラとその取り巻きは始末し終えたが、遠方には無傷のスキュラがいる。取り残した敵はスキュラ一体とキメラ、そしてきたかぜゾンビが二体だ。
スキュラのレーザーが士魂号を襲う。被弾。能力が下がりはじめる。
敵の増援が出ることを考慮して温存しておいた煙幕弾頭。これを使わざるを得ないだろう。
スキュラのレーザーから逃れるために、右方向へ横飛びで逃げていく。右へ逃げるのは、後で左切りを使えるようにとの配慮からだ。なにしろ、壬生屋とはそれほど親しくしていなかったため、左切りを単体で出すことはできないのだ。
スキュラから離れ、山陵の陰に隠れたところで煙幕弾頭を発射。だが、スキュラはかなりこちらに近づいてきている。左飛びをいれる余地はないので、敵のレーザーが無力なうちに始末することとする。
きたかぜゾンビを無視し、スキュラに特攻。突きから返し刃につなげるが落とせず、続く射撃で始末。すり足で位置を調整し、キメラを射角に捉え始末。残るきたかぜゾンビは、ぞんざいに向きを変えて射撃の連続で始末した。
敵増援は結局到着せず。無事敵を全滅させることができた。
撃墜数二十。
決してよい内容とはいえないが、生き残ったことで祝着。機体も破壊されなかったので、本当によかった。
この一件で芝村準竜師に目をかけてもらえ、発言力が上がった。何に使おうか。
芝村が僕のために士翼号を陳情。さっそく届いたのを確認しにハンガーへ急ぐと無い。よく見ると、一号機が士翼号になっている。い、いつの間に。素早いぞ壬生屋。
でも、展開式増加装甲二枚装備の威力で、ステップ数が4まで落ちてるのを確認して安心しておこう。しかし、いつの間に……
教室へ向かう途中、女子校の廊下で声をかけられた。今まではどんなに話しかけても無視だったのに。クッキーをくれたその子の名前は映というらしい。覚えておこう。芝村にはもちろん内緒だ。
新井木とともに教室へ向かうと、勲章を授与されることとなった。銀剣突撃勲章と星従軍章。どうでもいいですが先生、会場まで駆け足は一度にまとめて下さい。倍疲れます。
ののみにファンですといわれた。けれど彼女の場合、自分が遠くにいるとは思えない親しさがあって安心した。こういう身近な関係を、多くの戦友たちと続けていきたいと思う。
男四人で飯。善行、瀬戸口、来須と。食後の雑談で、善行からいろいろ気になることを聞かされる。戦争が終わってのこともそうだが、それ以前に幻獣にはわれわれと話し合えるだけの知能があるというのだろうか。彼は否定したが、あれはおそらく本当のことなのだろう。われわれ一兵卒には聞かされていないことがあるのだろう。
岩田に弁当をもらう。男からもらう弁当は複雑だ。
ののみに話しかけると様子がおかしく、どうやら昨夜作戦の末に会ったののみの姉妹が彼女と入れ替わっているらしい。以前ののみが幻獣と交感する能力があると聞いたように、そのののみの姉妹も同様の能力を持ち、それで幻獣との交渉役としてあんな前線にいたのだろう。
考えれば、彼女らクローンとは悲しい存在だ。
新井木にまでファンだといわれてしまった。なんか、争奪戦が恐ろしい状況がどんどんできあがっていくような気がするのは、考え過ぎなんだろうか。
そういえばプールチケットを拾ってたっけ。芝村をデートに誘おうとするが外野がうるさくてそうもいかないので、ふたりに慣れる場所を求めてふらふらと歩くこととした。で、慌てて女子トイレに入ってしまい、変態との噂が立つ。踏んだり蹴ったりだ。
でも、デートの申し込みを男子トイレでするというのもどうかと思う。
親衛隊結成三度。なんか嫌な予感がするなあ。
昨日陳情しておいた煙幕弾頭と食料が届き、上級万翼長に昇進した。これでようやく芝村に階級が並んだ。しかし、いうままに昇進を許す準竜師。大丈夫なんだろうか。
昨日の雨のせいで校舎がひどい状態になってしまっている。けれど、何度も校舎の修理で手を取られてばかりもいられないので、みんなで石津を手伝うことに決めた。勝手に。
昼休みに入り、教室にいたみんなに石津を手伝おうと提案した。快諾するみんな。それを感謝する石津の姿にじんとする。石津が、これで自分がひとりではないと思ってくれるといいのだが。
調子に乗って二組でも提案、放課後にも提案したが、二日続きの雨で教室はさらなるひどい状況に。こうなれば、明日にでも校舎の修理を議題にしないといけないだろう。
戦闘が発生。水俣戦区防衛戦。敵にスキュラがいないため、煙幕を焚かず急ぎ敵陣中央に躍り込む。水俣は高低差が強く、射線妨害が起こりやすいことも考えての行動だ。逆に言えばこちらの攻撃も敵に届きにくいというわけで、最初のミサイル攻撃が重要となる地形である。
ミサイル効果範囲に敵の大半を捉えることができ、敵三匹を残し壊滅状態に追いやることに成功。敵増援が近づいていることを鑑み、ジャイアントアサルトで手近な敵を掃討しながらミサイルを換装。換装を終えると同時に敵増援が到着。増援の真っ直中に飛び込みミサイルを放ち、また壊滅状態に追い込んだ。
次々と撤退に入る敵をジャイアントアサルトで掃討しながら、ガンパレードマーチを歌う。聞くごとに胸に熱いものが込み上げてくる。
ガンパレードマーチの効果が敵の撤退を止めたとき、残るはキメラ一体であった。キメラを射角に捉えたとき、曲射砲支援が。お願いだから獲物を横取りしないで欲しい、という願いが通じたのかキメラは生き残った。だが、キメラに追いすがるスカウトのマシンガンが敵を狙う。うわあ、だから横取りしないでくれという願いが届いたのか、キメラは生き残ってくれた。
これをジャイアントアサルトで掃討し戦闘が終了。三十三撃墜のうち、速水の撃墜数は二十四体。もしかしたら明日も勲章だろうか。
とにかく今日の戦闘は、みなが無傷でよかった。水俣の幻獣が激減し、部隊は球磨戦区に転戦。明日は、晴れるといいな。