二周目以降で選択できるキャラクターの中でも、魅力の点で欠ける中村。しかし、彼には朴訥とした外見の奥に隠された裏の顔があった。「演じられる役割」として提示されている「靴下」がそのヒントとなる。
そう、ソックスハンターとして暗躍する裏の顔。
この記録はソックスハンター中村を追う、何万ものドキュメントのうちの一つである。
ソックスハンターシナリオを起動させクリアすることはもちろんとして、今度こそ絢爛舞踏を狙いたい。とのことから、必然的に今回の目標は以下のようになるだろう。
果たして、苛烈な戦いに中村は生き残ることが出来るのか?
なぜか中村宛のラブレターの山からはじまることに驚きを隠せないプレイヤー。女子校の生徒、ほんとに正気なのか? 現時点で中村はまだ一回のラインオフィサーのしかも決して目立たない小太りの男でしかないというのに。
しかし、靴下を狩るという大義をまっとうするために、魅力はいくらあっても困らないだろう。ラブレターゲットはちょっとしたボーナス、喜んで受け取っておこう。
介入者としての力、知識を総動員し、中村の暗躍ははじまる。まずは公園へ行き、資金源となる金の延べ棒を入手。得た資金をもとに売店でコーラ(対滝川用アイテム)、裏マーケットでブレインハレルヤ(対茜用)、イヤリング(対壬生屋用)、デジタルカメラ(対善行用)、スポーツ用車椅子(対狩谷用)、てるてるぼうず(対遠坂用)、ぬいぐるみ(対田代用)、チャイナドレス(対原用)を購入。予備に週刊ラリアットも購入しておいた。
学校に戻ると、そこには最初の獲物、原がいた。チャイナドレスを餌に、靴下を難なくゲット。そしてその靴下を……
ひとりのソックスハンター、誕生の瞬間である。
二日目がはじまった。ソックスハンターに休息はない。朝一番に、売店で紅茶(対芝村用)を入手する。
暗躍するソックスハンターは次々と靴下を狩っていく。
遠坂、茜、狩谷、舞、田代、善行が今日の獲物だ。
この時点での発言力をフルに活用し、二番機パイロットに転身。発言力が危ういので、ちまちまと仕事に精を出して、明日の活動の糧とする。
ただで拾った猫笛を芝村の金の延べ棒と交換し、新たな活動資金を得た。次は電子妖精を狙う。彼女、そして遠坂は、来るべき時代を築く礎となってもらおう。
もくもくと仕事をする。発言力が底を尽きそうなので、五分刻みで仕事をして、発言力を稼ぐのだ。
壬生屋から靴下をゲット。次いで、ヨーコ、新井木、瀬戸口の好みを下調べする。
と、ここで出撃が入った。戦場は川尻−宇土戦区。久々の戦車戦で、その移動力に自信が翻弄され、撃墜を稼げなかった。
今回の戦果は、4/8。これではいけない。もっと、もっと先を目指さなければ。
朝一番から、他人の武装を解除してまわる。スカウトの死亡率を下げるためのレールガンも、裏マーケットで購入済みだ。
救急箱とひきかえにののみの、学業のお守りとひきかえに萌の靴下を手に入れた。ついでに、ブータから猫の首輪を巻き上げておく。この時点でとにかく能力アップをしておかなければ、戦場で苦労するのは自分だ。手段は選んでいられない。
ただ、ここに来て誤算があることに気付かされた。滝川だ。奴は靴下を手放さない。そう、奴もこちら側の人間。コーラでもマガデーでも駄目となると――いや、この先は明日以降に考えよう。
出撃。川尻−宇土戦区。戦果は7/7。そう、こうでなければならない。
工具箱を使い、森と田辺から靴下を奪った。対新井木用アイテム、紫水晶が手に入らないため、花の鉢植えと交換に、萌から入手。仕事を終えた時点で、新井木の靴下をゲットした。
手段はかまわず、粗っぽくいくことに方針転換する。鉄アレイとヨーコの靴下、弁当と若宮の、週刊ラリアットと来須の靴下、そしてマガデーと速水の靴下を交換した。
次いで、狙撃技能を入手しておく。
それにしても、滝川、加藤の靴下は固い。なんとかしなければならないだろう。
発言力の不足を補うため、情報技能をレベル2まで上げ、ネットワークセルを入手する。後は電子妖精を、どこかから巻き上げればいいだけだ。
石津が十翼長になった。
昼休みに出撃がかかり、阿蘇特別地域に出向くことに。戦果は4/9。なんとかして支援を阻止しなければ。
来須が十翼長になった。
来須の帽子と救急箱を交換した。舞から、狙いを付ける、回避、電子妖精を巻き上げ、遠坂から延べ棒を手に入れた。
あれこれと考えるのが面倒になったので、加藤には金目のもの――延べ棒をつかませることにした。これで加藤の靴下も手に入った。後はやつらを残すだけか……
出撃、菊池戦区。7/7。まあ、こんなものだろうか。
着々と集まる靴下。しかしまいったね。思ったより順調じゃないか。