毎日プレイできるものならしたいけど、そういうわけにもいかない『Lの季節2』。とりあえず現実界での主要なエンドを見た現在、とりあえず現実界の未読ルート潰しをしていたんだけど、それがもう本当に不毛で不毛で、ああ、もう、ちゃんとゲームとして楽しむぞ! 幻想界に戻って一からやり直すことに決めたのだ。
といったわけで、前回に比べて状況が進んでいるわけではないけれど、プレイした分は書いていきたいと思う。今回のプレイは、タイトルにもあるように、ヒロイン純耶佳奈の攻略だ。
私はこのゲームをプレイする前どころか、プレイ開始してからもずっと純耶佳奈こそが幻想界メインメインヒロインと思っていて、しかしそれは誤り。幻想界のクリアが近づいてきた頃になって、ようやく幻想界のメインメインヒロインが澪泉双葉と気付いたんだな。いやあ、遅かったね。本当に遅かった。確かによくよく考えてみれば、ゲームを開始して、一番最初に出会うヒロイン、双葉だもんなあ。それをなぜ私はカナカナがメイン中のメインだなんて思い込んだんだろう。
多分、好みだったからだな。うん、そうに違いない。
あ、違うよ。幻想界のエンドを見てもなおカナカナがメインと思い込んでたんだよ。それが誤りと気付いたのは、バッドエンドを埋めていた時、エンドロールに出てくるキャストの順番だ。あ、澪泉が上にくるんだ! あ、そうだったんだ!
ごめんよ、双葉。決して嫌いじゃないし、結構好きなんだけど、けどなんでか知らんけど、ずっとメインサブだと思ってた。
二度目の幻想界プレイにおいても、どうも私は本気でテキストを追うつもりらしく、まったくスキップしないというスタイルを貫いている。フリートークもきっちり読むし、リファレンスも利用する。さらにいえば、ちょっと攻略の効率を考え、あえて接続に失敗したりもしている。これをしないと、堤斎と優希のプロフィールは埋まらない。さらにいえば、テキストの既読率もあがらないわけで、つうことはたくさんあるこうしたポイントで、くまなくしくじったりしてみる必要がありそうね。つ、つらいな。同じブロック内ならともかく、過去の行動による台詞の分岐が発生するような場合など、気が遠くなりそうな手間になりそうだ。というわけで、テキストコンプリートは目指さない。それを目指すと泥沼になると思う。実際、前作でもテキスト100%はあえて目指さなかった(前作では既読率もコンプリート表示もなかったが、ブロックの色によって未読テキストの有無を知ることができた)。
さてさて、私はこの手のゲームをするにあたり、いくつかのルールを決めている。ひとつは、名前を決定できる場合、優先されるのはデフォルト名であり、デフォルト名がない場合には自分の本名を使うということ。このゲームでは名前は固定だから、このルールは発動しない。現実界では河瀬だし、幻想界では九門だ。そしてもうひとつのルール。それは、初回プレイ時には効率を度外視して、自分の思うままの選択をするということ。例えば、どう考えてもヒロインの好感度をあげるには適さない選択肢であっても、それが自分の気持ちにそぐうものであったらば、それを選ぶのだ。即バッドになるかもと思われるものでも、それが自分らしければ選ぶのだ。だから私の初回プレイはだいたいバッドエンドに終わる。『Lの季節』ではそうだった。そういえば『Lの季節2』でも最初はバッドだったな。双葉を警察、じゃないや、心霊管理局に突き出すエンドですよ。ええーっ、そこはお前、双葉の言い分を聞いてやれよ、と思ったんだけど、選んだルートが悪かったんでしょうね、選択肢が出なかった。だから途中からやり直して、無理矢理河瀬に打ち勝ってみせて、言い分を聞いて、妙に後味の悪いエンドにたどり着いて、でも、これは初回プレイのルールからすれば私のエンドじゃないですね。
私のエンドは、あくまでも友人澪泉双葉の言い分も聞かず、一人傷つきながら、警察に突き出すエンドであるのです。おお、なんとつらいエンド。重ね重ねごめんよ双葉……。
二度目のプレイでは、私にしても本気でヒロイン攻略を目指します。だから今回は、全力で純耶佳奈に打ち込み、甘え、甘やかすわけだ。九門はちょっとでもしっかりしてるところをみせようと、弱みはみせず、甘えず、とにかく背伸びしているけれど、そんなことじゃいかん、いけないぞ。思う存分甘えればいいじゃないか。お姉ちゃーんといいながら、純耶佳奈の胸にでも飛び込めよ! 自分には無理だが、君ならできる。そんなことを考えてしまう私は、もう人として駄目な領域に踏み込んでしまっていると思います。
『Lの季節』のころ、つまり前世紀だけど、あの頃の私はこんなじゃなかったのになあ。
現在、セカンドプレイの進捗状況は、舞波優希連絡担当官から指令を受け取ったところ。しかし、自分よりふたつも下の娘が上官というシチュエーション、ちょっとよいじゃないか。優希と呼び捨てにしてください、九門先輩の方が先輩なんですからという流れにおいて、なぜ、学年では僕の方が先輩かも知れないけれど、心霊管理局の任務においては舞波さんのほうが先輩だから、その一言がいえないか、だから優希さん、いやさ優希様と呼ばせてください云々、そういう流れが用意されていなかったことが心の底から残念だ。
あの頃の私はこんなじゃなかったのになあ。
微妙に変態的なことを考えながら進めている幻想界。これが終われば次は現実界の再プレイが待っているわけだが、正直、楢山遥の攻略がどうなるものか、自分で自分が心配だよ。それこそ、踏みつけてくださいくらいは普通にいいそうな気がする。い、いや、それどころか――。
どこで道を誤ったんだろう。人生はクイックセーブでやり直しができないから、ほとほと困る。きっとこの先に待ち受けてるのはバッドエンドだな……。
ごきげんよう。