Lの季節2

現実界中休み、前作を思い返してみる

 私は彼女の場合を書くために、それこそまめに台詞を書きためていたのであるが、しかしそれでも限度がある。重要な台詞であるが、当座必要であるとは思われなかったために書き出されなかったものがある。また、重要ではあるが、『Lの季節』をプレイした人間にとってはあまりに当たり前すぎることであるから、いちいち書き留めなかったというものもあった。しかし、こうしたものが往々に問題となるのだ。あ、あの文章を使いたい。けれど、そういう時に限って書き出されていない。仕方ないから原典にあたろうとするも、本ならともかく、ゲームとなるとハードルが高くて、とにかく目的のテキストにぶつかるまでプレイしないといけないわけだからね。

 しかし、昨日はそれをやった。ずっと確認したいと思っていた台詞を書き出し、しかしその後がまずかった。星原百合ルートを攻略しないではおさまらない気持ちになってしまったために、必死でプレイして、それでほぼ徹夜といった状況に……。しかしそれで得られたことはあった。ただ、ここは『Lの季節2』で書く場所だから、前作について語ることはしない、つもりだ。

進捗状況

幻想界
澪泉 双葉エンド (1)、純耶 佳奈エンド (1), (2)クリア
現実界
香野 由香エンド (2), (3), (4), (6)クリア

何もかも忘れて眠りにつくのと、全てを知って後悔するのとでは、どちらが良いと思いますか?

メモ書きとその確認

 前作をせっかくプレイしたのだからと、昨年の意識不明事件について、被害状況をまとめてみた。

  1. 山崎先生
  2. 森本
  3. サッカー部1年
  4. バスケットボール部員
  5. 柔道部員
  6. 不明
  7. 不明
  8. 鵜野杜椎奈(未遂)

 『Lの季節2』においては、昨年の意識不明事件について、トリスメギトス上岡による犯行と、澪泉双葉の覚醒の種を用いた犯行の二種類があったとされている。そして、今作現実界主人公河瀬とヒロイン鵜野杜椎奈は覚醒の種による被害者であったことがわかっている。いや、これってどこで知ったんだっけっか? ゲームプレイ中の情報で知ったはずなんだけど、澪泉エンドだっけか? まあ、いいや。これからはっきりするだろう。

 一年前の意識不明事件の被害者について確認しておこう。最初の被害者は山崎先生、それはいい。そして山崎先生はまだ目覚めていない。これもいい。森本、これは上岡と同じクラスだった生徒だ。古文の授業中、居眠りをした上岡による犯行である。三番目から五番目までは、詳細はわからない。でもそれで構わない。問題は六番目七番目の被害者だ。この二人については、運動部以外も含まれるという補足があった。ということは、このどちらかは運動部員であるということだ。ここで思い出して欲しい。河瀬は部活には入っていない。このことから、河瀬は六番目か七番目の被害者であることが推測される。

 鵜野杜椎奈は、屋上で倒れていた上岡が休んでいた保健室に、同じく屋上で意識不明にされたとのことで運び込まれてくる。実はここは前作における肝といってもいいシーンである。鵜野杜の意識不明になった状況を考察することで、はじめて上岡は一連の事件の犯人が自分であることに気付くのだ。そしてその後、星原百合が現れ、まあ天羽さんの場合もある、というか選べるんだけど、あの名台詞、上岡さん、『僕が犯人で良かった』って思っていましたね、に続くわけだ。

 ここでの鵜野杜椎奈による証言は重要だ。屋上で倒れる時に見た光景は、ズボンとスカート、つまり男子と女子がいたといっているのだが、このうちの男子がトリスメギストス上岡、女子が上岡を止めた星原百合。これについては、上岡が星原さんに確認している。だから確定事項といってもいいのだが、しかし『Lの季節2』では鵜野杜椎奈は覚醒の種の被害者となっていて、だとすれば犯行の現場、屋上に上岡がいる必要はなくなり、ということは上岡があの時点で自分を犯人と気付けなくなってしまう。おお、困った。困ったので、ここで考えることをやめようと思う。

 前作のトピック、クライマックス直前で警察による介入がある。クラスごとに事情を聴取するという校内放送があるのだが、それが星原百合によるもので、最初私は、いわゆる二役というか演じ分けというか、星原役なんだけど星原百合以外もやってますってことだと思ったら、違った。校内放送は星原百合によるものだった。星原百合はこの放送を使って校内にいる全員に仕掛けていた。事件の決着がつき、そしてその時星原百合が失われていた場合、星原百合に関する記憶の消去と記録の隠滅をさせる、そういう命令を出していたというんだな。なお、星原百合のクラス、2-Aにいくと、鵜野杜椎奈と井之上武士の記憶は綺麗さっぱり消去済み。身近な面々には直接、広範には放送を使ったってことなんだろう。それは天羽さんを呼びにクラスに戻った時の状況からもわかる。天羽さんは、星原さんを忘れていなかった。なお、この段落、『Lの季節2』にも少し関係するので、覚えておくとよいかも。

 どうでもいい話。

Real 28-1「噂」

 ピアノを弾けるはずの星原が、記憶に残っている曲を弾けない?

 申し訳ないが、曲を覚えていても、弾けないってことは普通にある。昨日まで弾けていたのに、今日はなんでか弾けない、ど忘れ? なんてことも普通にある。まあ、これは無粋なつっこみ。

 ほかに書いておきたいことはいくつかあったけど、忘れてしまった。ど忘れ? CAがいたら検索してもらうところだけど、私の脳にはそういう便利そうなのいないから、思い出そうとする努力はやめておこうと思う。

 あ、そうそう。井之上いわく、やっぱり星原さんは整っているらしい。上岡いわく、ピンクの唇だそうだ。『Lの季節2』で騒がれている、それほどに美人なのかどうかはわからないが、まあ美人であることは間違いないようだ。

 あ、そうだ。前作で星原百合グッドエンドを迎えると、舞台は一挙に一年後、学園祭を前に盛り上がる校内、新聞部に所属することとなった星原さんと上岡のいちゃいちゃシーン、天羽さん@お腹いっぱい。が見られる。一年後、学園祭前ということは、まさしく『Lの季節2』の物語時間にかぶっていて、だから『Lの季節2』が星原百合エンドを下敷きにしているという可能性は消えたわけだ。まあこれもどうでもいい話。上岡と天羽さんが新聞部室でいちゃいちゃしてることからしても、天羽碧ルートを前提にしていたことはわかっていたしさ。

 ということで、星原さんはいろんな方面からかわいそうだと思いましたとさ。


夏それは「Lの季節」或いは天羽の場合に戻る

公開日:2008.08.14
最終更新日:2008.08.14
webmaster@kototone.jp
Creative Commons License
こととねは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示 - 継承 2.1 日本)の下でライセンスされています。