冒険者が20人揃ったので、さあいよいよパーティの編成です。とはいっても、正直どう組んだものやらわからん。というわけで、新学期近くの席に友人ができる法則に基づいてパーティを決めることにしました。ええと、どういうことかというと、名簿の近いものでパーティを組むということですね。
第1期メンバーを再確認しますと、戦士と僧侶が多いので彼らをふたりずつ入れることになろうかと。そして魔術師をひとり入れる。必然的に掛け持ちが発生することになります。善悪ひとりずつなので、彼らが同一パーティに存在することはないでしょう。
というわけで、パーティは以下のように決まりました。
名前 | 種族 | 性格 | 年齢 | 職業 |
---|---|---|---|---|
Allegori | ホビット | 中 | 19 | 盗賊 |
Butin | ドワーフ | 善 | 17 | 戦士 |
Collet | ノーム | 善 | 16 | 僧侶 |
Digne | ドワーフ | 中 | 17 | 戦士 |
Fleurir | ドワーフ | 善 | 17 | 僧侶 |
Nef | ホビット | 善 | 15 | 魔術師 |
名前 | 種族 | 性格 | 年齢 | 職業 |
---|---|---|---|---|
Envahir | ドワーフ | 善 | 18 | 戦士 |
Heresie | ホビット | 中 | 18 | 盗賊 |
Jannir | エルフ | 善 | 17 | 僧侶 |
Le | ドワーフ | 中 | 17 | 戦士 |
Nef | ホビット | 善 | 15 | 魔術師 |
Queux | 人間 | 善 | 16 | 僧侶 |
名前 | 種族 | 性格 | 年齢 | 職業 |
---|---|---|---|---|
Goulet | ホビット | 悪 | 16 | 盗賊 |
Mer-sol | ドワーフ | 中 | 18 | 戦士 |
Obus | 人間 | 悪 | 15 | 魔術師 |
Piege | ドワーフ | 中 | 15 | 戦士 |
Savoie | ノーム | 善 | 18 | 僧侶 |
Taon | ホビット | 善 | 16 | 僧侶 |
第1パーティと第2パーティが善のパーティです。ここで先ほどいっていた魔術師の2パーティ掛け持ちが発生しています。
さて問題は、悪のパーティをと考えて編成した第3パーティです。パーティ編成をしている途中で気付いたのですが、悪の僧侶がひとりもいなかったんです。だから、悪のパーティというのは実際問題として不可能。かといって善の僧侶を使うために善のパーティを組めば、今度は希少な魔術師の出番がなくなります。と、このようなわけで、異例の(でも実はそんなに珍しくはない)善悪混成パーティと相成りました。
でも、実をいいますと、私が善悪混成パーティを使うことはほとんどありません。便利だから有利だからと善悪混成パーティを許すと、性格のシステムが破綻します。だから今までは使ってこなかったのですが、逆に今回は意図したメンバーを作りえなかったという事態がこうした異例の措置をとらせました。
第3パーティを組む際には、きっと一悶着あったのだと思います。中立の戦士ふたりにとっては、とにかく生き残りに有利となるようなメンバーが欲しかった。それであぶれていた僧侶2名をスカウトし、そして同じくあぶれていた魔術師を見つけて、やれやれと思ったところ善悪の問題が発生。けれどパーティが組めないではおちおち迷宮に潜ることもできないし、そうなったらトレボー城塞くんだりまでやってきた意味がない。戒律やらなんやらも大事だろうが、ここは目的の遂行を大事に考えようだなんとかいって、戦士が説得したんでしょう。でも、そうしたら今度は魔術師が黙っていない。それが中立の盗賊がいたにも関わらずあえて悪の盗賊が選ばれた理由です。善悪比率が1:2では自分があんまりに不利である。なし崩しに対立戒律である善に加担されること必至である。であるから盗賊については悪の性格であるものを要求する。僧侶ふたりは、ただでさえ悪がパーティに交じっているのが嫌なのに、さらに増えるとなれば大問題です。嫌だ嫌だ、盗賊は中立でいいではないかと反論するものの、なにしろたったふたりしかいない希少な魔術師です。ひとりはすでに2パーティを掛け持ちしているから、これ以上は無理だという。残るひとりをなんとかして手もとに置きたい戦士ふたりは、へそでも曲げられて抜けられては一大事と、盗賊を選ぶに際しては魔術師の意見を飲むほかなかった――。
おそらく、このようなドラマもあったのだろうと思います。
ドラマというなら、種族間対立なんてのもあったりしてもいいのかも知れませんが、例えば同種族だと集まりやすいとか、そういう傾向は絶対にあると思うのです。でも、なんせあれこれ考えるのが面倒くさかったものだから、そうした要素はまったく発生しませんでした。人間に関しては善悪の性格があるもんだからしかたがないとはいえど、ノームは両者とも善だもんね。まあ、名簿がCとSでずいぶん離れているから、知りあうきっかけがなかったのでしょう。それよりも、職業が同じであるということの方が大きかったのかも知れません。右も左もわからぬ都市で出会った、同職につこうとする異種族の若者に、種族を超えた共感や友情なんてものを感じたりするのかも知れません。いや、実にコスモポリタンな話ではありませんか。
< 冒険者たちを前にして ティルトウェイトの及ぼす健康及び環境被害について(いきなり余談) >
ノーリセットで駆け抜ける青春:Index 「Wizardry」リセットボタンのない人生(仮)