過去というものは見るに堪えないなあ、と思います。
それでもあえて過去の恥をさらすがごとく、昔の文章をこうして公開するのは、自分を振り返りたいから、ではなく、過去を振り捨てたいとの思いから、でもなく、単にネタがないからという説が有望だったりする、情けないかぎりの話だったりします。
さて、各レポートについての解説を、と思いましたが、今回は煩雑な解説を避けるために各文章のタイトルの頭に提出した授業の名称を付しておきました。後は皆さん各自で御自由に想像していただけたら、と思います。
なお、音楽美学演習のレポートは、ヴィクトル・ツカーカンドル著『音楽の体験――音楽がわかるとは』音楽之友社刊の第四章、「ポリフォニー」の要約です。出来の悪い要約ではよくわからないという方は、是非その大本『音楽の体験』を手に取っていただきたく思います。いい本ですよ。
音楽学講読のレポート「第二部「結び」に対して」は、その講義で購読した『〈芸術〉の終焉』を批判的に読み直すという課題に対し書かれたものです。それをいいことに調子に乗って書き散らしているところが浅はかさ極まるところで、今となっては直視に堪えなかったりします。でも、それでも今今まで自分が思っていることにつながる部分があるのも面白いと思ったりします。
3.8.2000