昔の文章を引っ張ってきました。
1995年のイヴェントレポートというのは、民族音楽学の授業で二月に一度提出しなければならない課題で、その内容はといえば民族および民俗音楽学的イベントを取材してそのレポートをするというものでした。テーマは、それこそ読んでいただけたらわかるかと思いますが、結構好き勝手に設定して好き勝手に書いてもよかったので、実に楽しんで書けました。
1994年の二本、「電脳的〜」と「レコードは〜」も好き勝手書いてます。「電脳的〜」は民俗音楽学概説の期末レポートとして書いたもので、実に好き勝手に書き散らしております。内容をあえて振り返りはしませんが、この時分が一番楽しんで文章を書いていたかもしれません。
「レコードは〜」はいかにも曰く付きです。地元のロータリークラブが主催した懸賞論文コンテストに応募、見事特別賞を獲得し三万円をいただいたものです。しかもかの有名にして胡散臭いドクター中松氏より表彰されたという、それはあんまりうれしくないですね。
今から思い返すと、インターネットを用いて世界に情報を発信する「情報発信都市長岡」構想を、もっともらしく書いてやったほうが、インターネットが今ほど人に知られていなかった時期ゆえ、よかったかもしれないと思うところもあります。
とはいえ、三万円もらえたのでよかったなあ。
さて、このように振り返って懐かしんでみてもなにぶん昔の文章のこと、妙に気負っていたりして気恥ずかしいこと千万、このうえもありません。でも、この当時に書いていたことが、あにはからんや修士論文のテーマひいては今自分が考え思ってることに実につながっていて、これをもって自分が首尾一貫しているとして己惚れてみるか、それとも成長がないとしてげんなりしてみるか、結構複雑なところありけり、です。でも、書くことに関してシビアではなかった頃の文章ゆえ、批判批評は何とぞ御容赦のほどお願い奉りまする。
30.7.2000