日本では、新年の挨拶のため端書の交換をする。だから私もあなた方に端書を送ろう。ほら、これが私の年賀状だ。
年賀状は少し切ない風習である。なぜか? 年賀状を受け取る知り合いを選別しなければならないのだ。年賀状は、関係のある人すべてに送るのが望ましい。親類、友人、先生、生徒、上司、部下、同僚、代議士、有権者、顧客等々。しかしこれは不可能だ。切手代で破産してしまう。だから出す相手を選ぶのだ。
ある若者が年賀状をガールフレンドに送ったのに、彼女は彼宛に年賀状を書いていなかった。ああ、なんという人生の皮肉! 選ぶことは悲しいことだが、選ばれるのもまた同じである。だが、もし年賀状をくれなかった相手を好きでないときは、良心の仮借なしに住所録からその人を抹消することができる。
そう、これが私の手口である。私は毎年、年賀状を縮小することに成功している。けれど人間関係は拡大しているので、枚数は維持されている。二千三年は三十人くらいに送って、二千四年には三十枚出した。来年も三十枚分の宛名を書くのだろう。
(初出:Les douze mois au Japon, mais selon moi,オリジナル:フランス語)