昨年末に故障していることが発覚した我がLDプレーヤー。生産完了後十年以上経っていたため、補修部品の有無がわからない。よもや直らないのではないかと危ぶまれたが、新年明けてめでたく返ってきたのだった。
といっても、修理に取り掛かる前に見積もりのファックスが届いていたから、直るということはわかっていたんだけどね。トレイが開かないという症状に対し、処置は部品交換。交換される部品は、ヨークプレート、ローディングベルト、ラバーシート、クランパーマグネットであった。いや、こう書かれてもよくはわからないんだけど、まあとにかく劣化していた部品が交換されたことで、動作するようになって帰ってきた。めでたい。新年が明けて早々、大変に嬉しいことであった。
こうした修理をすると、交換したもとの部品が一緒に送られてくるのだが、私はこうした部品を見るのが結構好きだ。名前だけではよくわからなかったヨークプレートとクランパーマグネットは、外観からするとディスクを固定するための部品であるようだ。ラバーシートというのは、もとは環状だったと思われる薄いシートで、多分ディスクを押さえる際に傷がつかないようにするためのものだろう。これがどうもちぎれていたかなんかで、もしかしたら粘着面が一部ディスク側に向かってめくれていたかも知れない。CDのイジェクト時、ディスクが一度持ち上げられたようにトレイの中央からずれて出てくる症状が出ていた。LDのような大きなものだとなんともないが、CDだと軽いのでくっついてしまっていたのかも知れない。結構以前から見られた問題だが、気にしながらも放っておいた。悪い持ち主であった。そして、肝心のローディングベルト。これこそが今回の不具合の主原因だろう。黒い固い、輪ゴムのような部品で、思ったよりも小さい。見てもどこが悪いかわからないが、これらが交換されたことで、私のLDプレーヤーは再び動作するようになったのだ。
おそらく運が良かった。こうした部品はCLD-757の専用部品というよりも、汎用的なものであるように思える。少なくともローディングベルトは汎用部品だろう。だが本当は、これらは専用部品で、たまたま残っていただけかも知れない。いずれにせよ、わからぬことだ。だから私には、運が良かったというそれだけでいい。そして直ったということ。修理してくださったかたがたには、感謝の気持ちでいっぱいである。