オークションでどうしようか迷っていたペンが華麗に落札されていました。今日。2万円。あー、踏み切るのが遅かったねー、縁がなかったと思おうか。
実は同じペンが2万4千円で出てるのだけど、さすがにもう踏み込もうとは思わない。しかし、なんで自分は現行品ではなくオールドのペンにこうも拘っているのか?
結局は、自分に自信がないからでしょうね。ペンは筆記具であり、工業製品であり、技術は進歩するものだという考えでいけば、古いものより今のものの方がいいという考え方もあるわけで、確かに昔でなければ実現できなかった質の問題はあっても、メンテナンスの面倒など考えれば、やっぱり現行製品買っておくのが一番いいと思う。なのに、それでも古いものを手にしたいと思うのは、薄っぺらな自分に、ペンのもつ歴史をプラスしたいという、まさにコンプレックスがためなのでしょう。そう思ったら、拘るのもばかばかしい。ちょっと落ち着いたように思います。
その落札したいと思っているペンなんですが、昔なくしたペンの同型なんですよね。私は後期品を欲しいのだけど、なかなか出ない(実は今出ている、5千円スタート)し、出てても、それは私のペンじゃないんです。それでも欲しいというのは、足の裏についたご飯粒というか、のどに引っかかった小骨というか、やっぱりコンプレックスなんだと思います。
(初出:2008年4月2日)