先日、8月6日のこと、雷による瞬間停電を経験して、この季節、コンピュータの電源を入れたまま外出するのは危険ではないかといっていた。スリープしているとはいえ、シャットダウンとスリープではやはりシャットダウンの方が安心だろう。ましてや、勝手にスリープから復帰していることもある、そんなコンピュータを使っているのであるから、心配の種は尽きない。
そして今日、2008年8月8日、ついに停電を経験した。夜になって、突然鳴りはじめた雷。テレビでは北京オリンピックの開会式が流れている、そんな時間帯の出来事だ。一連のセレモニーが終わり、選手入場の途中、大雨そして雷鳴の激しく響く中、テレビ、明かり、そしてコンピュータが一斉に切れた。
停電だ、それも結構長い。私は雷の鳴り出した時に、コンピュータをシャットダウンするか迷いながら、そうしなかったことを多少後悔しながら、手もとに置かれたNintendo DSを探した。明かりがない時には、こうした機器が役立つ。DSのディスプレイを開き、電源を入れる。液晶のバックライトが、簡易の明かりとして役立ってくれた。
明かりを頼りにブレーカーを確認したところ、すべてオンになっている。ということは、問題は我が家ではなく、より大本、電力の供給にあるということだ。こうなると手が出せない。あきらめて居間に戻ろうとする途中、明かりがついた。電力が供給された。テレビもつき、オリンピックの中継も滞りなく放送されている。
しかし、すぐにコンピュータを起動させるのはためらわれた。まだ雨は激しく、雷も鳴り止んでいない。稲光に雷鳴が続く。それも絶え間なく。こんな状況では、再び停電することもあるかも知れない。実際、瞬間停電があった。雨が弱まり、雷が遠ざかるまで、コンピュータを使うことはあきらめるしかないだろう。
一時間ほど待たされただろうか。雨も降っている、雷も鳴り止んではいない。だが、もう停電する心配はないだろう。コンピュータに電源を入れ、起動を待ち、ログイン。問題なく動作している。ディスクのチェックを開始し、問題ないことを確認して、ようやく一息つくことができた。
この季節に雷は仕方がない。仕方ないながらも、なんとか避けたいものであるのも確かだ。しかし相手は天気。どうしようもないというのが現実だ。