インターネットが出現したことで、がらりと変わってしまったものは確かにあると思います。それは例えば語学においてもそうで、以前は時間もお金もかかった海外文通というものが、メールでひょいっとできるようになったし、本や雑誌、新聞という限られたメディアでしか知ることのできなかった海外の情報が、Webを通じていくらでも入手できるようになりました。これは、言葉を習うという点においても非常に大きな変化であろうと思います。
さて、言葉を習うにあたって、Googleを使うと便利だという話を以前していました。WWWに溢れる生きた用例をGoogleで引っ張ることができる。これは実際便利で、私も仏文を書くときなんかには、Googleを散々利用して、自分の書こうとしている文章、構文がおかしくないかチェックしたりしています。
以前のGoogleに関する文書は2003年に書かれて、すでに三年が経過しました。たった三年という気もしますが、この三年でずいぶんと変化したことがあって、そのことについて今回は書こうかと思います。
以前私はGoogleの特徴として、以下のようなことをいっていました:
このうち、前二者は現在も同様なのですが、一番最後のアクサンに対する扱いが変化しました。そう。以前はアクサンがついていようといまいと同じと評価されていたのが、いつの間にかアクサンの有無が検索結果に反映されるようになっていたのです。
これ、だいたいいつごろかといいますと、一年以上前からだと思います。仏文を書いているときに、Googleの検索窓にいちいち文字を打つのが面倒だからとコピー&ペーストで済ませたら、アクサンが影響するようになっていると気付いた。こんな感じであったかと思います。
以前、bien-êtreで検索してみるという例を出しました。"bien-etre"、"bien etre"、"bien,etre"で検索してもbien-êtreが検索されるという話でしたが、現在では状況が違ってしまいました。以下にその結果を示します:
アクサンが評価されているということがよくわかる結果であるかと思われます。
そしてもう一点変更があります。以前私は、Google
Franceはgoogle.frです。でもGoogle 日本で検索しても結果は同じですから、使いやすいほうを使えばいいです
なんていっていましたが、この状況も変わってしまいました。
Google 日本に日本語のページを検索
というオプションがあることに気付いている人は多いでしょう。実はこれ、フランスではフランス語のページを検索できるようになっているのです。
検索オプションでもって、検索対象言語を選ぶのひとつの手だと思います。ですが私は、そんなまどろっこしい手は使わず、Google Franceにいってしまいます。そうすると、Rechercher
dans :
Web
Pages francophones
Pages : France
とあるのに気付かれるかと思います(ない場合はGoogle.fr
offered in: Français
からフランス語表示に移動します)。そう。このオプションを変更することによって、フランス語のページあるいはフランスのページに絞って検索することが可能になるのです。
この機能を使うことはまれですが、単語が英語と同系である場合などには非常に重要になってくる機能です。
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