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コンピュータとフランス語のいい関係
キー入力編
コンピュータで非英語圏の言語を扱おうとする時の最初の壁は、おそらくキー入力の方法でしょう。そう、非英語言語には、英語にはないアクセント記号というのがあったりします。それを入力する方法で迷ったことは、誰しも一度や二度あったのではないでしょうか。
ということで、フランス語のアクサン付きアルファベの入力方法について説明したいと思います。
Macintoshの場合
Macintoshでアクサン付きアルファベを入力する場合、ややこしい設定をする必要はありません。標準で備わっているキーボード配列、「U.S.」でアクサン付きアルファベを入力することが出来ます。
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キーボード配列を「U.S.」に切り替える
キーボード配列というのは、画面上部のメニューバーの右の方にある、「ことえり」のアイコンが表示されているメニューで切り替えることが出来ます。ここをマウスでクリックすると、「ことえり」の下に星条旗のアイコンがあって「U.S.」と名前があるのがわかると思います。
この、「U.S.」を選択して下さい。
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フォントを欧文フォントに切り替える
フォントを欧文フォントに切り替えます。欧文フォントというのは、ひらがなや漢字を持っていないフォント。例えば「Times」や「Courier」などです。
日本語フォントはアクサン付きアルファベを用意していないので、アクサン付きアルファベを使うともれなく文字化けしますので注意して下さい。
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実際に入力してみる
アクサン付きアルファベを入力するには、特別のキーコンビネーションが必要です。以下に、最近のMacintoshの主流であるJISキーボードでのキーコンビネーションを列記します。
- アクサン−テギュ:
- option + e を打ち、次いで母音字を打ちます
- アクサン−グラーヴ:
- option + アンダースコアを打ち、次いで母音字を打ちます
- アクサン−シルコンフレクス :
- option + i を打ち、次いで母音字を打ちます
- セディーユ:
- option + c
- トレマ:
- option + u を打ち、次いで母音字を打ちます
- oeの合字:
- option + q
キーコンビネーションや、その他の入力可能な文字を知りたいときは、アップルメニューから「キー配列」を選んでみて下さい。どの文字がどのキーに対応しているかを見ることが出来ます。
Windowsの場合
WindowsはMacintoshと比べると、少し手間がかかります。ですが、それほど難しくないので、設定はすぐに済むでしょう。
キーボードドライバのインストールをします
- 「スタート」メニューから「設定」を選び、「コントロールパネル」を開きます。
- 「コントロールパネル」のウインドウ内にある、「キーボード」アイコンをダブルクリックし、「キーボードのプロパティ」を開きます。
- 「言語」タブをクリックします。
- 「追加」アイコンをクリックし、「言語の追加」ダイアログボックスを表示します。
- 「言語」の「フランス語(標準)」もしくは「フランス語(カナダ)」を選択します。
- 「インストールされている言語とレイアウト」を選択し、「標準の設定」のアイコンをクリック。OKします。このとき、WindowsシステムCD-ROMが挿入する必要があります。コンピュータの指示にしたがってください。
- コンピュータを再起動します。
実際に入力します
- 画面下のメニューからインプットメソッドを「フランス語」に切り替えます。インプットメソッドというのは、日本語だったらMS-IME2000とかを指します。ここをマウスでクリックすると、先ほどインストールしたフランス語のインプットメソッドがあると思います。
- フォントを欧文フォントにします。最近のWindowsはUnicodeを使用しているので、もしかしたら欧文フォントに切り替える必要はないかも知れません。このへんは、御自分で確かめて下さい。
- 入力します。この際、「フランス語(標準)」と「フランス語(カナダ)」では大きく入力方法が異なります。どちらかを選ばれるとしたら、「フランス語(カナダ)」をお勧めします。
フランス語(標準)でのキーコンビネーション
- e アクサン−テギュ:
- 2
- a アクサン−グラーヴ:
- 0
- e アクサン−グラーヴ:
- 7
- u アクサン−グラーヴ:
- :
- アクサン−シルコンフレクス:
- @ を打ち、次いで母音字を打ちます
- セディーユ:
- 9
- トレマ:
- shift + @ を打ち、次いで母音字を打ちます
- ピリオド:
- shift + ,
なぜピリオドにキーコンビネーションが出るかというと、フランス語のキー配列は普段われわれが使っているキー配列とは大きく異なるためです。例えばqとa、wとzが入れ替わっており、mはlの右隣に来ています。はっきりいって、使いにくいことおびただしいです。
フランス語(カナダ)でのキーコンビネーション
- e アクサン−テギュ:
- /
- アクサン−グラーヴ:
- : を打ち、次いで母音字を打ちます
- アクサン−シルコンフレクス:
- @ を打ち、次いで母音字を打ちます
- セディーユ:
- [ を打ち、次いで母音字を打ちます
- トレマ:
- shift + [ を打ち、次いで母音字を打ちます
Windows(2000、XP以降)の場合
Windows2000やXPでは、上記の「フランス語(カナダ)」におけるキー配列が、変更されています。これはどうやら、言語地域とキー配列を分離したことにともなってのことのようです。
Windows98以前は、キー配列と言語は不可分でしたが、Windows2000およびXPでは、言語地域(「入力ロケール 」)とキー配列(「キ−ボードレイアウト/入力システム」)が分離されました。この仕様変更のおかげで、例えば入力ロケールを「フランス語(カナダ)」、キー配列は「フランス語」とするように、ユーザーの多様な要求に柔軟に対応可能となったわけです。
僕はこのやり方自体には賛成です。けど、なんでキーの配列を変えてしまうかなあ。というわけで、僕はWindows2000上ではキー配列「米国 - インターナショナル」で入力することに決めました。
入力ロケールとキーボードレイアウトを設定する
- 「スタート」メニューから「設定」を選び、「コントロールパネル」を開きます。
- 「コントロールパネル」ウインドウ内にある、「キーボード」もしくは「地域のオプション」アイコンをダブルクリックします。
- 「キーボード」を開いたなら「言語」タブを、「地域のオプション」なら「入力ロケール」タブをクリックします。
- 「追加...」ボタンをクリックします。
- 「入力ロケール」の任意の西欧言語(僕は「英語 U.S.」を選択)を選択し、キーボードレイアウトを「米国 - インターナショナル」に変更します。
WidowsOSのCD-ROMが必要になる場合があります。その際は、コンピュータの指示にしたがってください。
入力してみる
- 画面下のメニューからインプットメソッドを切り替えます。インプットメソッドというのは、日本語だったらMS-IME2000とかを指します。ここをマウスでクリックすると、先ほど追加した言語のインプットメソッドがあると思います(「英語
U.S.」を設定したなら「En」が見つかるはずです)。
- フォントを欧文フォントあるいはUnicode対応フォントに変更します。
- 入力します。
米国 - インターナショナルでのキーコンビネーション
- アクサン−テギュ:
- 右Alt + 各母音字
- アクサン−グラーヴ:
- 半角/全角 を打ち、次いで母音字を打ちます
- アクサン−シルコンフレクス:
- Shift + 6 を打ち、次いで母音字を打ちます
- セディーユ:
- 右Alt + ,
- トレマ:
- Shift + : を打ち、次いで母音字を打ちます
- ae の合字:
- 右Alt + z
なんだかややこしいですが、ようは慣れですので、ぜひたくさんフランス文を打って慣れて下さい。
おまけ
Windowsにおける、入力ロケールの変更。左Alt + Shiftで可能です。Macintoshでは、Command + Space。これを知っていると、能率が上がりますよ。
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