僕のいい加減は今日に始まった話ではありませんが、今回はいつにも増していい加減。なにしろ、最初は豚肉のキムチ炒め(白菜たくさん)を作るつもりだったのに、でき上がったのは炒めあんかけ。キムチはどこに行ったんだ!?(冷蔵庫に帰っていきました)。
最初に作ろうと思ったものとでき上がったものがこれだけ変わったのもはじめてのことです。でも、これだけいい加減でも意外においしかった。なので紹介です。
豚肉は適当にほぐして、醤油をからめておきます。三十分くらい置くと味がなじんでいい感じですよ。この時に胡椒をふったり、ちょっと辛めが好きなら唐辛子をふったり、このあたりは好き好きです。
肉を寝かせている間に、白菜を切ります。大きな葉を五六枚もめくったら二人分くらいになりました。一人で食べましたけど。この証言を目安に量は加減してください。
白菜の葉は、まず白いところをとってしまいます(捨てないこと、食べられます)。葉の柔らかいところは適当に切ってざるにでもあけておいてください。白いところは、ちょっと大きめにざく切りにしておくとおいしくなります。この白いところと葉の部分は熱の通りが違うので、ここで分けておきます。
以上で下ごしらえ終わり。この時点でかたくり粉を水に溶いておいてもいいでしょう。
鍋は中華鍋がいいですね。強火にかけて軽く煙が上がるくらいまで熱したら、胡麻油をちょっと多めに入れます。油にはしっかり熱を通しておきましょう。
油が熱されたら、ここに豚肉を投入します。しっかりと、油炒めをする要領で、しっかり火を通してください。ときに鍋肌にじぅーっと押し当てて焼き目を入れると、おいしくなります。
白菜の白いところを入れます。これは火が通りにくいの葉よりも先に入れて、ざっくりと炒めます。油によくなじませる感じで。
白菜の葉を入れます。白菜の葉はすぐに火が通るので、本当にざっと炒めれば充分です。
蒸焼きにするつもりで水を入れたのですが、ちょっと多すぎました。カップ一から一半くらい入れましょう。これを水じゃなくてスープや出汁にすれば、きっともっとおいしくなります。
蓋をして蒸焼きにします。火は弱めておいた方が良い感じ。
肉と野菜に火が通ったと感じたら、塩胡椒醤油等々で味を整えます。水溶きかたくり粉を入れ、火を強火にしたらぐるりと混ぜます。
ちょうどいいあんかけ風になれば、これで完成です。
どうです、このいい加減具合。けど、これだけいい加減でも結構おいしいかったです、自画自賛してます。
野菜に、例えばもやしを入れたりニンジンを入れたり、白菜をチンゲンサイにかえたり、アレンジはいろいろできますね。豚肉だけじゃなくて、干しえびを水で戻したのを使ったり(この水も使おう)、帆立の貝柱なんかもいいなあ。
とにかく、なんでも順に入れて炒めて煮て溶きかたくり粉を入れればかたちになるという、中華風の一皿でした。というか、適当八宝菜(無宝菜?)といったほうがあってるかも。