オムレツの中でも最もシンプルなプレーン・オムレツ。作ってみるとこれが意外と難しくて、思ったようなのができるようになるまで結構時間がかかったりするものだったりします。けれどうまくできると、自画自賛も手伝ってか、満足感いっぱいのおいしさです。
卵を溶きほぐします。深めの小さなボールに卵を割り入れ、小さなフォーク二本で混ぜてやるのが便利です。卵黄と卵白が均等に混ざり合うまで、しっかりほぐしてください。
卵を溶きほぐせたら、牛乳を少し注します。それほどの量はいりません。小さじ一杯程度もあれば充分だと思います。塩胡椒で味を整えます。
フライパンを火にかけます。火は中火くらい。ちょっと強めかと思うくらいにしますが、強すぎると失敗します。気をつけましょう。
フライパンにオリーブオイルを引いて、煙が若干上がるくらいまで熱します。ここで油を焦がしてしまうと台なしなので、気をつけて。
フライパンから煙が立ったら、大急ぎでバターを入れます。フライパンをざっと回してバターが溶けたところに、卵液を一気に流し込みます。
卵を手早くかき混ぜ、中央にひとまとめにします。折り返すことも考えて、扁平になるようかたちを整えるとよいでしょう。
ここはスピードが勝負です。ここでもたつくと中途半端な卵焼きができますので気をつけましょう。かき混ぜるときには、箸を四本(二膳)使うとやりやすいです。
中央に卵をひとまとめにしたら、卵を折り返します。フライパンを左手に持って、その手で右手でとんとんと叩いてやると、卵がフライパンの外周に滑っていくでしょう。鍋肌を利用して、うまく折り返してください。
ここで手間取ると、焦げ目はしっかり付くし、火は通りすぎて半熟感は無くなるしと、簡単に失敗につながります。気をつけてください。
卵を折り返せたら、頃合いを見計らって皿に移して完成です。
頃合いを見計らうといっても、折り返して二秒も数えたらもう頃合いかと思います。ここで長く時間をかけると、最後の最後で台なしとなりますので、注意しましょう。
オムレツのコツは、火加減と手早さの二点に尽きると思われます。火が強すぎると焦げるし、あっという間に固まるしで駄目。火が弱すぎても、いつまでたっても卵をいじいじかきまわすだけになって駄目。ある程度の火力で、手早く作るのがおいしいオムレツへの道です。
簡単に入っていますが、この手早くというのが結構難しくて、ちょっと生っぽいと思って待てばそれで火が通りすぎてしまって失敗してしまうなど、本当に微妙なものです。
数を作るうちに頃合いはわかるようになってくると思います。慣れればすぐにできる一品になる上、中に入れる具によってバリエーションも広がるので、習うより慣れろの精神で頑張ってください。